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【荒川区町屋】荒川グルメ探訪|これぞ荒川区のソウルフード「浜作もんじゃ会館」

荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。
食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支える「荒川グルメ」を探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。

浜作もんじゃ会館

東京メトロ千代田線・京成電鉄京成本線・東京さくらトラム(都電荒川線)の3つの路線が行き交う荒川区町屋。

スーパーやコンビニ、ドラッグストアも多く交通の便も良いことから最近はマンションも増え、昼夜を問わず人でにぎわう活気のある街です。少し歩くだけでもすれ違う人の多さ・幅広い年齢層は”荒川区”に住まう人々の様子を一番知ることのできる場所なのではないかと…個人的には思っております。冒頭でも紹介した通り、荒川区民に「荒川グルメといえば?」の問いに、多くの人が「もんじゃ焼き(文字焼き)」と答えます。この答えを聞いて、もともと荒川区出身ではない自分は「もんじゃ焼きは月島でしょう?」と返しました。おそらく、区外に暮らす人の大半は同じ反応をするはずです。

しかし、「子供のときから食べていたよ」「近くによく行くお店があってね」「あのお店はずっと昔からあるねえ」などなど。荒川区に暮らす人たちの慣れ親しんだ”ソウルフード”であることは間違いないのです。

今回はそんな荒川区民ソウルフードの名店「浜作もんじゃ会館」をご紹介します。


浜作もんじゃ会館外観。お店は2階です。

看板には「荒川名物」の文字。

千代田線の町屋駅3番出口より徒歩2分、尾竹橋通りに並ぶビルの2階にある「浜作もんじゃ会館」。
赤色の大きな看板には「荒川名物」と書かれています。このお店はもんじゃ焼きだけでなく、お好み焼き・鉄板焼きのお店としても有名。創業は昭和42年、今年でなんと55年という老舗です。

現在の店舗は20年ほど前に移転して構えたお店とのことです。移転前の旧店舗は京成線ガード下と、現在の店舗からもかなり近い場所だったことから、昔も今も変わらず町屋に根付いたお店です。


下町らしい雰囲気漂う店内。

店内に入ると鉄板焼きといえばのこのテーブル。目の前の鉄板を眺めながら、家族や友達と熱々の食事を楽しむのが醍醐味ですよね。気取らない下町らしい雰囲気漂う店内は、初めての方やおひとりでも安心できる居心地の良さがありました。

まずは鉄板焼きを楽しむ


鉄板焼きだけでもこんなに…!

もんじゃ焼きを味わう前に、何か少しつまめるものを…

メニュー内”鉄板焼き”の項目には野菜やお肉、海鮮メニューがずらりと並びます。締めに良さそうなチャーハンやそばめし、焼きそば、焼きうどんなども。鉄板焼きに流儀というものはないと思いますが、せっかく取材に来たのでお店の方に「まず最初に頼まれるものとして多いのは何でしょうか?」と伺ったところ「そうですね、いかバターなど海鮮系が人気かもしれません」とのこと。

なるほど、海鮮からはじめるの良いですね〜!と盛り上がり即決。その他に+1品と串の鉄板焼きメニュー、ドリンクを注文しました。


いかバター ¥1,000(税込)

いかと一緒に添えられた長ネギもバターを吸って良い感じ!
仕上げに醤油をひとまわし。

にんにくホイル ¥600(税込)
たこ串、牛たんつくね、フランクフルト、かも串。
それぞれ1¥300(税込)

まさかのクリームソーダ! ¥500(税込)

同行したカメラマンさんは車で来ていたのでアルコールを控えてこちらを注文。思わず「え!クリームソーダ!?」と声を上げてしまいました。鉄板焼きとクリームソーダを楽しめる浜作もんじゃ会館のユニークさがとても素敵です。お子さんにも喜ばれそう。

ご時世もあり、会話などは極力控えましたが…やはりみんなでこうして鉄板を囲い食べる食事はとても美味しいです。鉄板の熱気、湯気や香りだけでも十分楽しむことができます。

いかバターの他に「かきバター ¥1,100(税込)」も人気なのだとか。こちらは10月〜2月頃までの期間限定メニューです。この期間に訪れる方はぜひ召し上がってください。


これぞ荒川グルメ、名物「浜作もんじゃ」

鉄板焼きを楽しんだあと、いよいよ本命のもんじゃ焼きを堪能します。


色々なもんじゃがある!

ごらんの通り、もんじゃ焼きもたくさんの種類があります!
そもそも、もんじゃ焼きの基本ベースはなんだろう?と調べたところ、小麦粉と水(出汁)とソース、そしてキャベツだそうです。ベースがシンプルだからこそ、こうしたたくさんのバリエーションを楽しむことができるのですね。


名物 浜作もんじゃ¥1,100(税込)

「名物」と書かれているのなら、頼まないわけにはいきません。まずはお店の名前がついたこちら「浜作もんじゃ」。具材は、生いか・桜えび・牛(そぼろ)・かに・にんじん・ピーマン・しいたけ・たけのこ・たまご。キャベツも入れると合計10種もの具材が入った豪華なもんじゃ焼きです。浜作もんじゃはお店の創業時から提供しているメニューで、彩りにとてもこだわったとのこと。

今回はお願いしてお店の方に焼いていただきました。


土手は作らなくてOK!

まずは具材だけを鉄板に落とし、しばし焼きます。ヘラを使い具材をまとめ、少しずつ生地を流し込んでは混ぜ、水分を飛ばす、という感じでしょうか。

はじめから一気に全量を流すと鉄板からあふれてしまうので、様子を見ながら少しずつ生地と具をなじませます。お好み焼きよりも水分が多いので湯気に迫力があります。

高温の鉄板からジュワジュワとにぎやかな音が広がり、その音がある程度落ち着いてきたら可愛らしいサイズのもんじゃ用ヘラの登場。自分のもんじゃを育てます。

育てる、という表現がここで使うに適しているかはわかりませんが、各々好きなお焦げのタイミングがあるのでひとくち分ではなく、ある程度の量を取り、お焦げのタイミングを見計らいながらいただきます。


もんじゃ焼きって楽しい。

キャベツのシャキシャキ感に加え、沢山の具材から滲み出る旨味やソースの香ばしさが後引く美味しさ。

昔のもんじゃ焼きはこのようなお食事系ではなく、駄菓子屋でおやつとして出されていた子供向けのものから始まったそうです。粉と水だけの生地で鉄板に文字を書き、子供たちに文字を教えた。それが「文字焼き」と呼ばれ、次第に「もんじゃ焼き」としてお食事に、お酒のアテにと進化していったのだとか。

ひとつの鉄板を囲みながら、ちびりちびりと食べるまでの過程にも、もんじゃ焼きならではの人とのコミュニケーション方法があると感じました。


こんな変わり種も!浜作オリジナルもんじゃ

シンプルだからこそバリエーションが作りやすく、進化していくもんじゃ焼き。

和食のイメージを強く持っていたので浜作オリジナルもんじゃの項目に並ぶ「グラタンもんじゃ」と「ピザもんじゃ」の文字はひときわ目を引きました。今回は「グラタンもんじゃ」を注文。


グラタンもんじゃ ¥950(税込)

器の中は真っ白!生地には牛乳・チーズ・マカロニが入っています。別添えの小皿には玉ねぎとバター。まずは鉄板にバターを敷き、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透き通ってきたら器の中の生地と具材を流し込み、ヘラで混ぜていきます。


バターのいい香り。

外側から内側へ、鉄板に広がる生地を手早く中心に集めるように混ぜていきます。

とろりとしたビジュアルが食欲をそそる。

なるほど、鉄板の上でホワイトソースを作る、これがグラタンもんじゃか!と、妙に納得してしまいました。

私の知っているグラタンはキッチンから運ばれてくるものなので、ホワイトソースを作りながらそのまま「はい、どうぞ」と食べる瞬間につながる、新感覚のグラタンはなんとも不思議に思えました。牛乳とチーズのまろやかな口当たりがたまらない洋風もんじゃ。大人も子供も大好きな味です。追加トッピングでツナやコーンを加えるのも良いですね。


もんじゃ焼きだけじゃない、お好み焼きも味わおう

まだおなかに余裕があったのでここでひとつ、お好み焼きも注文してみました。


迷う…

カメラマンさんのリクエストで選んだのは「コーンチーズ玉天」。


コーンチーズ玉天 ¥1,150(税込)
トッピングのベビースター¥100(税込)

お好み焼きソースの焼ける香りってたまらない!

お好み焼きをひっくり返す時は妙にドキドキします。そして、うまくひっくり返せた時のワッと喜んでもらえる顔もなんだか嬉しいものです。(ひっくり返しただけなのに笑)

甘いコーンとチーズにお好み焼きのソースが合わさり、最高です!トッピングでつけたベビースターのパリパリ感もとても良い。いろいろと自分のチョイスも加えていく楽しさも味わうことができました。


鉄板ならではのデザートも

浜作もんじゃ会館では甘味も味わうことができます。みつ豆やところ天など女性に嬉しいラインナップ。その中で気になった「あんこ巻き」の文字。きいたところ、あんこ巻きは鉄板を使った甘味とのことで、興味をそそられ注文してみました。


あんこ巻き ¥550(税込)

クレープのように鉄板に生地を丸く薄く伸ばしたところにあんこをのせて包みます。食べるときはヘラで切り分けて一口大に。あんこ巻きの他「あんず巻き」もあり、同じ要領で作ります。鉄板で作る即席和菓子。締めにいただくホットスイーツは格別です。


もっちりとした皮とあんこのホットスイーツ。

最後まで鉄板を楽しみ、大満足の取材となりました。下町に暮らす人々の食のアイディアや工夫を感じられるもんじゃ焼きという文化。荒川区民のソウルフードをしっかりと堪能することができました。

浜作もんじゃ会館では現在デリバリーも行っているそうで、自宅で本格的なもんじゃ焼き・お好み焼きを味わうことができます。

浜作もんじゃ会館公式ホームページより引用

浜作もんじゃ会館公式ホームページより引用

浜作もんじゃ会館のデリバリーはUber eats、テイクアウトはお電話をご利用ください。
UberEats
テイクアウト電話番号:03-3819-4855
テイクアウトメニュー

「ご自宅用もんじゃはホットプレートよりフライパンを使うのがおすすめです!」との情報もいただきました。お店のYouTubeチャンネルでもレシピが公開されていますのでチェックしてみてください。

お店で、ご自宅で、ぜひ荒川区のもんじゃ焼きを楽しんでみてくださいね。

 

浜作もんじゃ会館
営業時間:
平日 16:00〜22:30
土日祝 11:30~22:30
定休日:不定休
TEL:03-3819-4855
住所:〒116-0002 東京都荒川区荒川6丁目4−11 伸和ビル2階
ホームページ:https://www.hamasakumonjya.com/
ご予約:https://www.hotpepper.jp/strJ000147549/yoyaku/
Instagram:@hamasakumonjya
Facebook:https://www.facebook.com/monjamachiya

 


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