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【荒川区南千住】荒川グルメ探訪|角打ちと囲炉裏が楽しめる!「もりたや酒店」

荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。

創業からおよそ100年!老舗の酒屋

東京メトロ日比谷線三ノ輪駅下車徒歩13分、都電荒川線荒川区役所駅から徒歩8分の場所に位置する「もりたや酒店」。創業からおよそ100年もの歴史を持つ老舗の酒屋で、建物内に設けられた角打ちスペースでは目の前の通りを眺めながら美味しいお酒が楽しめます。東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス南千住駅からはバスで「グリーンハイム荒川」下車。バス停からは徒歩2分ほどで、お店に辿り着きます。

公園や民家の並ぶ「もりたや」への道のり。どこからかピアノを練習する音色が聴こえてくる、静かでのどかなエリアです。店頭にあるレトロでかわいい自転車がお店の目印。軒下には美味しいお酒があることを知らせる杉玉が下がります。入口のガラス戸には真っ赤な「日本名門酒会」の文字が。“良い酒を佳い人に”をスローガンに誕生した、全国の酒蔵と酒販店から成る地酒の流通組織です。


4代目店主の高橋さん。
配達でお忙しい中、快く取材に応じてくださいました。

1926(大正15)年創業の「もりたや」は、もともと大阪で酒屋を営んでいた初代店主が東京にお店を出したことがはじまり。現在お店を切り盛りするのは、4代目にあたる高橋店主ご夫妻です。お店の中には日本酒を中心とした、豊富なラインナップのお酒がズラリ。「メジャーでなくともそのお酒が持つ魅力を伝えていきたい。」と語る高橋店主。人と人との信頼関係を大切に、蔵と町とを繋ぎます。

灯油ストーブの香りに包まれた店内は、昭和にタイムスリップしたような懐かしい空間。レトロなポスターや古い看板など、歴史を感じる品々が当時のままに残されています。棚の上に並ぶのはかつてお祝いの席で使われていた角樽(つのだる)。今では“たが”が外れ使うことができませんが、お店の長い歴史を伝える大切な役割を担っています。お子さんが幼い頃は、こちらの建物で子育てを経験されたという店主夫妻。女将さんが嫁入り道具として持参した家具や、店主が海外赴任の際に購入した品など。店内に飾られたものひとつひとつに、大切なストーリーが宿ります。

解放感抜群!手作りの角打ちスペース

お店に向かって左手側、「も」と大きく書かれた幕の奥にあるのは酒店の倉庫を改装して作り上げた、手作りの角打ちスペース。日曜大工が趣味であるという先代が手掛けたもので、扉を開け放てばテラス席のような空間へと変わります。ガラス戸の外では、中の楽しそうな様子に惹かれて足を止める人も。中には遠方から訪れて、この場所でお友達を作られる方もいるそうですよ。


日本酒三種 950円(税込み)

初めて来店されたお客さんが一番注文することの多い、日本酒三種の飲み比べ。木の風合いを活かしたお猪口の台座は、物作りが得意な先代によるものです。この度注文したのは“本日のおすすめ”から広島の季節限定酒「天寶一(てんぽういち)」、長野の低アルコール純米酒「十六代九郎右衛門」、そして岡山の白桃酵母を使用した純米大吟醸酒「冬の月」。日本酒以外にもクラフトビールやサワーなど幅広いお酒の種類が揃っているので、お友達とのお待ち合わせや飲み会前の0次会の場としてもうってつけです。

乾杯!お酒にぴったりのおつまみを


秘伝豆銘(ひでんとうべい) 220円(税込)

角打ちスペースには、美味しいお酒にぴったりのおつまみもたくさん用意されています。乾きものであれば20円~とリーズナブルな料金設定が魅力。熊本の伝統料理、豆腐の味噌漬けを現代風にアレンジした「秘伝豆銘」は、自家製の豆腐を6ヶ月もの間もろみに漬け込んだお店おすすめの一品です。チーズのようなクリーミーな味わいが、あらゆるお酒と相性抜群。お土産の品としても喜ばれています。


熟モッツアレラチーズ ころ 350円(税込)

かわいらしいネーミングが興味をそそる「熟モッツアレラチーズ ころ」。貝柱のような見た目とほろほろとした食感が特徴です。モッツアレラチーズを棒状に伸ばしてカットし、約2週間熟成させたもの。ミルクのような優しい甘味で、ビールやワインにもよく合います。


酒盗(冬季限定)300円(税込)

“酒を盗む”と書いて「酒盗」。その名の通り、ひとたび口に含めばお酒が止まらなくなってしまうという罪な存在です。通常は鰹節製造の際に除去されたカツオの内臓を丸ごと漬け込んで作るのですが、ここで提供される酒盗は胃袋のみを用いたもの。カツオの獲れる季節だけの限定品ですので、ぜひお試しくださいね!


山内さんちの下仁田味噌おでん(冬季限定)350円(税込)

冬季限定の「山内さんちの下仁田味噌おでん」。使われているこんにゃくは、荒川区西尾久にある山内商店から仕入れたものです。弾力のある食感を作り出す伝統的な“バタ練り”という製法を採用。スーパーに売られているものとは段違いの、柔らかな食感が楽しめます。夏季には同じく山内商店から仕入れたツルツルのところてんがメニューに登場。暑い夏にぴったりのメニューですので、こちらもお楽しみに!

ついつい長居したくなってしまう「もりたや」の角打ち。スペースが限られているので満席となったら次の方に席を譲るのも粋な江戸っ子流です。飲み足りない時には、ぜひ店舗にてお気に入りのお酒を購入しましょう。「もりたや」自慢のお酒とおつまみを、ぜひお家でも楽しんでくださいね!

入手困難な品も!旬な商品を要チェック

美味しいお酒にぴったりのおつまみも、幅広く取りそろえる「もりたや」。お店のあるブロックの角には新商品が入荷したことを知らせるポスターが貼られています。取材時はちょうど、いぶりがっこの品評会「いぶりんピック」にて受賞歴のある人気商品が入荷したタイミング。この季節だけの、数量限定商品です。

囲炉裏を囲む、懐かしいひとときを


囲炉裏スペースは、¥500/1時間~で利用可能。
※利用料金は曜日や時間帯によって異なります。

店舗の2階には、囲炉裏を真ん中に設えた「いろりモリタヤ」(事前予約制)が。古い建物の雰囲気を活かし、先代が日曜大工で作り上げた憩いのスペースです。地元の繋がりで入手したという木の椅子も、空間に見事に調和。食材を持ち込めば、囲炉裏であたためて食べることも可能です。(お肉など煙の多く出るような食材はご遠慮ください。)多様な酒器が用意されているのも嬉しいポイント。お好きなお酒を持ち寄って、楽しいひとときが過ごせます。5月から10月にかけては席利用のみ。炭火の利用はできませんが、囲炉裏を囲んで盃を傾ければ、いつもとは違う特別な気分が味わえるはずですよ!


囲炉裏炭火利用料金 ¥3,000/1回あたり

厨房利用料金¥3,000/1回あたり(調理器具、食器含む)

囲炉裏の隣にある厨房のお部屋も、別料金で利用可能。調理器具やガスコンロなども用意されています。年代物の家具が数多く並ぶ「いろりモリタヤ」。先代の奥様が趣味で仕入れた骨董品と、先代による手作りの品があたたかみのある空間を作り出しています。どこかの旅館を訪れたような気分が味わえることも「いろりモリタヤ」の魅力。中には「祖母の家を訪ねたような気持ちになれる」と、昔を懐かしむ方もいるようですよ。

お店で、お家で!「もりたや」のお酒を楽しもう

幅広い活動を行う女将さんの存在もあって、週末には陶芸教室などの多彩なイベントが開催される「もりたや」。近隣のお店同士を繋ぐ、地域交流の場にもなっています。お酒のプロである店主のお話も興味深いもの。贈り物などで悩まれている時も、きっと素敵なお酒をアドバイスしてくれるはずですよ!

少人数で気ままにお酒を楽しみたい方も、囲炉裏を囲む和やかなひとときを過ごしたい方も。「もりたや」では、様々なお酒の楽しみ方を提供しています。
新商品などの最新情報は、角打ちもりたや X(Twitter):https://twitter.com/moritaya_kaku をチェック!
ぜひ、一度足を運んでみてくださいね。※お酒を召し上がる方は、車での来店はご遠慮ください。

もりたや酒店
営業時間
(小売)10:00~21:00
(角打ち)14:00〜21:30
定休日:水曜日
TEL:03-3805-2805
住所:東京都荒川区南千住6-17-5
ホームページ http://www11.plala.or.jp/s-morimori/index/jiao_da.html


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荒川区西尾久にある蒟蒻・白滝・寒天・餡蜜のお店「山内商店」

昭和24年創業から、75年のも歴史を誇る山内商店。

昔ながらの製法で作られる手作り蒟蒻、ところてん、バラエティ豊かなあんみつなど、基本テイクアウトですが、店頭には気軽に利用できるベンチも設置してあります!

詳しくは、https://arakawa.news(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

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