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【荒川区町屋】
荒川グルメ探訪|町屋に来たら食べるべき「山三」の釣りアジフライ

荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。
食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支える「荒川グルメ」を探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。

山三

東京メトロ千代田線・京成電鉄京成本線・東京さくらトラム(都電荒川線)の3つの路線が行き交う荒川区町屋〜千代田線町屋駅を出て、尾竹橋通りを5分ほど隅田川方面に歩き、セブン・イレブン荒川町屋2丁目店と東京ラスク町屋店の間の路地を10メートル入ったところに「山三(やまさん)」はある。店名が書かれた黄色い看板とホッピーの赤提灯がいかにも呑み処といった風情を感じさせるが、店頭の幟(のぼり)には「黄金アジフライ定食」の文字がはためく。元々、山三は町屋八丁目で20年間営業した後、現在の場所で中華料理店を営んでいた親族の店舗へ移転して6年目を迎えた御食事酒処。

メニューはなんと100種類以上

一見、小さな佇まいの居酒屋のような入り口であるが、店内に入ると厨房に面したカウンター席の奥には、掘座卓の板の間が拡がり、ゆったりと腰を下ろして食事をできることが嬉しい。メニューは海鮮を中心に豊富な肴があり、寿司や焼き魚などの和食、中華にフライとバリエーションに富む。「開店当初からメニューは多い方だったけど、お客さんの要望に応えていくうちに100種類以上になったよ」と大将の山口さんは語る。

名物「釣りアジフライ定食」

山三の釣りアジフライには、ファンが多く町屋在住者はもちろん、近隣の足立区や台東区の他、松戸や大宮から訪れる常連もいるとのこと。新鮮なアジを使ったアジフライは、町屋に訪れたら間違いなく食べるべき一品。今回は、そんな山三のランチメニューから名物の「釣りアジフライ定食」を紹介する。

大将が自ら釣り上げ、仕込みから調理まで全て行う新鮮な金アジ

店内の黒板に書かれた「釣りアジフライ」という名前から想像されるように、山三で提供される金アジ*は、毎週水曜の定休日に大将自ら本牧沖に出て釣り上げてきたもの。多い時では、正午までに200匹の釣果があるそうだ。身のダレを防ぐため、釣り上げたアジは海水と氷を入れたクーラーボックスで持ち帰り、店舗に戻ると早速仕込みを始める。大将いわく「イワシのミンチを餌に使ってるから、早く処理してやらないと臭みが残っちゃうんだよねー」と人懐っこい笑顔で話してくれた。3時間ほどかけ丁寧に下ろしたアジを冷蔵に。仕込みをして3〜4日目のアジが最も熟成されて旨みが増すのだそうだ。アジフライの旨さは、鮮度もさることながら調理方法によっても味が大きく左右される。揚げ方や油脂の質、衣の量によってフライの印象も変わる。注文が入ると同時に衣を纏わせ180度に熱した白絞油で2分間揚げて、あとはゆっくり余熱で火を通していく。
*東京湾に居付いたアジは根付きアジとも呼ばれ、回遊性の黒っぽいマアジに比べ、黄味掛かった明るい色が特徴。
これが金アジと呼ばれる所以である。一般的にアジは6月〜8月が旬とされるが、そもそも根付きのアジは餌が豊富な場所に居付いて回遊する必要がないため、冬場でも充分に脂が乗っており美味しいといわれている。


水曜の定休日に貼り出される「本日漁に出てます」の文字

大根おろしとわさび醤油で食すのがオススメ

運ばれてきた「釣りアジフライ定食」は真っ白な平皿に盛られ、開きではなく半身3枚がカリカリに揚がった骨煎餅の上に乗ってくる。わざわざ釣りアジの表記がなくても骨煎餅が添えられていることで店舗調理だと納得する。新鮮なアジは当然刺身でも提供されているが、コリコリとした締まった身には好みがあるので、やはり熱を加えてやると身がホクホクとして口の中に拡がるフワフワな食感が優しく楽しい。
皿にはアジフライと付け合わせのキャベツと共にレモン、洋がらし、マヨネーズの他、大根おろしとわさびが添えられており、店内のテーブルにはとんかつソースと醤油、塩が並んでいる。調味料のチョイスも極めて重要である。今回私は3枚のフライを慎重に選定して1枚目は塩でいく。2枚目はレモンを絞り、洋がらしにマヨネーズを溶き、とんかつソースをたっぷりと。最後は大根おろしとわさび醤油で締める。味の好みは人それぞれだが山三のアジフライと醤油の相性は抜群だ。


釣りアジフライ定食(ランチ) ¥1,000(税込)

豊富なランチメニュー

釣りアジフライ定食の他にも日替わりのランチメニューが豊富な山三でもうひとつ特筆しておきたいのは、とにかくごはんが旨い。大きなガス釜で炊いたお米は、いつもツヤツヤふっくら輝いている。ランチ時はいつでもごはん大盛り無料であることも嬉しい。また、プラス100円でお味噌汁から具沢山のワンタンスープ(半ワンタン)に代えることも可能。お好みで自分好みのランチセットを楽しめることも魅力である。


刺盛り定食 とろ(ランチ)¥1,100(税込)

チキンカツカレー(ランチ)¥880(税込)、半ワンタン¥100(税込)

皆へ旨いものをお腹いっぱい食べさせたいと思う大将と女将さんの愛情が感じられる。

次回訪れる時は、夜の部で釣りアジフライを肴に一杯やりたいと思う。ごちそうさまでした。

山三
営業時間:
[月・木]11:30~14:00、15:30~22:30
[金]11:30~14:00、15:30~24:00
[土]11:30~24:00
[日]11:30~22:30
[祝]11:30~ラスト(曜日により異なります。ご確認ください。)
[火]17:00~22:30
[定休日]火曜午前・水曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店の前に店舗にご確認ください。
TEL:03-3800-7057
住所:東京都荒川区町屋2-4-9


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荒川区西尾久にある蒟蒻・白滝・寒天・餡蜜のお店「山内商店」

昭和24年創業から、75年のも歴史を誇る山内商店。

昔ながらの製法で作られる手作り蒟蒻、ところてん、バラエティ豊かなあんみつなど、基本テイクアウトですが、店頭には気軽に利用できるベンチも設置してあります!

詳しくは、https://arakawa.news(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

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