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町工場

【デザイナーとのコラボレーション企画】オフィスサニー × ナカダシロウ ~後編~

オフィスサニー 髙橋淳一さん ロングインタビュー後編です。「前編はこちらから」
(インタビュー・文 山口ミルコ)

ホステスさんの名刺って、使う紙も特殊ですよね・・・。

淳一:ふつうの紙じゃない、形もそろっていない、それらを一枚一枚、機械に入れて、ガチャンガチャンって。水とインクの調整をまちがえるとぜんぜん乾かない。しょうがないからブルーシートを部屋に広げて、そこへ刷ったものをずらっとならべて一枚ずつウチワで扇いで・・・ほかの印刷屋さんが見たらバカじゃないの?っていう・・・でもそうやって 一枚一枚仕上げていたら、「ものすごい丁寧にやってるね」って、また仕事が来た(笑)。

晶子:そんな日々が、けっこう続いたよね・・・

淳一:何年やりましたかね・・・そのうち名刺だけじゃなくて、封筒も刷れる、少し大きい機械を入れて、封筒の印刷も始めるんです。クラブのママが誕生パーティとかをやるでしょ? ああいうときの招待状を入れる、しゃれた封筒。それをあすまでに8000枚、とか。

そんな激務に身を投じていたころ、ですか?「バーコ」と出会うのは。

淳一:ラジオでたまたま、聞いたんです。バーコの話を。10年くらい前だったかな? 特殊な粉を振りかけて印刷すると、その部分に凹凸(おうとつ) ができる。デコボコになる部分の色も選べて、印刷に高級感が生まれるというもので。アメリカではよくグリーティングカードに使われています。

私も出版業界にいましたので、バーコは知っています。
高級感が出せる分、お値段もやっぱり高いので、本の装丁に使うときは予算と相談でした。デザイナーさんから「バーコを使いたい」とリクエストが出ても、「予算オーバーです」と言って編集者が止める・・・みたいな。だからバーコはあこがれの印刷、です。

晶子:そうなんですよね、ですから私たちも名刺の 受注単価を上げたかった、というのもありました。名刺印刷って、朝から晩まで子どもおぶいながら、立ってご飯食べながら、100枚、1000円程度の名刺を・・・裏表でも2000円とかですよ。そこへきて、バーコ印刷にすることで、100枚片面、4000円になったんです。高級感が出て、ホステスさんにも喜ばれる。

淳一:写植屋から印刷屋になったはいいけど、印刷業自体が苦しい。なんとか食ってくためにはどうしたらいいかなって、苦悩していたなかでの、バーコとの運命的な出会いでした。で、アナログのおもちゃみたいなバーコ印刷機を買って、はじめるんです。

晶子:最初は毎日受注していた名刺印刷で、マークの部分だけ浮かせるとか、をやって。いろいろためしていくうちに、デコボコ印刷が面白くなって・・・

淳一:どんどんいろんな柄を作っていくうちに、ワニ柄ヘビ柄・・・いろいろできたけど、ところでこれどうする?って(笑)。じゃあブックカバーにしてみようか、みたいな話になるんですけど。で、よせばいいのに、その紙しかまだできてねぇのに浮足立っちゃって、「よし店出そう!」ってなるわけです(笑)。

あ、そこで紙雑貨店の出店― となるわけなんですね?
「plus Orange」はそのブランド名。バーコ印刷を使ったブックカバーや御朱印帳といった商品は好評で、大手書店チェーンからコラボ企画のお声がかかったり、JRの商業施設でも販売されて・・・と伺っています。

晶子:はい。モノづくりは楽しかったのですが、結果的に商売は、うまくいきませんでした。 アルミの板でできている印刷の版(刷版)を準備しているところ。土日ない、昼夜関係ない、ずっとそれで働き詰めで やってきた私たちは、「受注してお金にする、というのでない何か」がいつかやりたい、そう思っていたんです。ふつうに買い物に行くと置いてあるようなもの、私たちが休んでいるあいだも私たちのつくったものたちが働いてくれる― そういうものをつくりたい、ずっとそう思っていたけれど、じっさいその願いが叶ってみると、物売りのむずかしさ、きびしさを思い知ることになりました。

淳一:ほんとうは自分自身で伝えたいのです、自分たちのつくったものの良さを。でも商店をやったら、他人の力を借りなきゃならなくなって。なかなか、「伝わらない」。その伝わらなさに、自分が苦しくなっちゃって・・・。




アルミの板でできている印刷の版(刷版)を準備しているところ。

それで会社を思い切り縮小されたところへ、次なる出会いが。
新たな挑戦をされることになったのですね。

淳一:はい。これまでとはちがうところ、ちがう業界はないかなって模索して、巡りめぐっていま教育のほうに・・・というのは、作業療法士の鴨下賢一先生との出会いがありまして。鴨下さんは発達障害や身体が不自由なお子さんをもつ親御さんのための教育書をたくさん書かれている方で、そうした先生がたや大学と連携して、発達が気になる子向けの教材を作ることになったんですね。

あのおしゃれなバーコが教育教材に・・・というのは興味深いです。

淳一:ええ。「教育」ではなく「療育」というのだそうですが、子どもの学習に寄与できるバーコ印刷 ― ひとつありなのかな?と。で生まれたのが、バーコのデコボコを活かした下敷きです。下敷きの表面にデコボコ印刷を施すのですが、これが書字の向上に役立つんです。デコボコで文字が流れない、抵抗が生まれるから急いで書けないの。子どもが鉛筆で書いたとき、ザラザラした感触で、書いている実感が手や脳によく伝わって、手の動きがイメージしやすくなるから、上手に字を書けるようになる・・・

それが新商品「魔法のザラザラ下敷き」!

淳一:はい。現在はいろんな方に知ってもらう活動を・・・学校へ説明に行ったり、副教材や教具を扱うメーカーさんに営業に行ったりしているのですが、非常に好評です。実際効果があるという検証結果も出ています。

またお忙しく、なりそうですね?

晶子:お店出してはやめ、人を雇ってはやめ、といろいろやりましたけど・・・ぐるっとまわって、ここへたどり着いたというのが、私たちらしい。よのなかにいままでないもの、それをどうやって伝えていくかがすごくむずかしいですけど、これがライフワークのように感じています。考え込んじゃうこともありますけどね・・・でもまあ一晩寝ると、忘れちゃうかな。

淳一:もちろんバーコを使った紙雑貨の製作もつづけていきます。バーコを使ってなにができるかをつきつめている会社が、ぼくらオフィスサニーですから。

お二人のデコボコ人生、続編を楽しみにしています。

淳一:コロナ禍できびしい経済活動がつづきますが、我々としてできることを考え、これまで小さな芽を少しずつ育ててきました。こんどこそは大きな花を咲かせたいと意気込んでおります。今年の目標は「借金全額返済!」です(笑)。

(インタビュー終わり)

株式会社オフィスサニー

オフィスサニーは、特殊凹凸印刷技術「バーコ印刷」を得意とする小さな印刷会社です。作業療法士と研究開発した子どもの読み書き向上に役立つ教材・教具、子ども発達支援教材ブランド「できるびより」や、和柄の持つご利益や魅力を御朱印帳やブックカバーなどで表現した、オリジナル紙雑貨ブランド「plus Orange」が好評を得ています。「バーコ印刷」の技術を駆使し、商品企画 から開発・製造・販売まで一貫して手掛けています。

住所:〒116-0014 東京都荒川区東日暮里4-4-6
tel:03-3802-1900 fax:03-6800-2916

企業ホームページ: https://office-sunny.co.jp
できるびよりホームページ: https://dekirubiyori.com
plus Orangeホームページ: http://www.plus-orange.com/


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モノづくりブランド「ara!kawa」からのお知らせです。

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「ara!kawa 認定商品」とは、モノづくりの街・荒川を代表する魅力的な商品として認定された区内事業者さまの商品のことで、荒川区内に本社を置く中小企業者であることなど、幾つかの一般的な条件を満たす事業者さまであれば、どなたでもご応募が可能です。

応募対象商品としては「新しさ、独創性がある商品であり、共感、驚き、好意を持たれる、デザイン性に優れた商品であること」「荒川区内の事業者が自ら企画・製造・販売する商品、または製造に関し自社が有する独自ノウハウや特許等に基づき外注する商品であること」「令和6年5月1日時点で購入が可能であり、継続的な販売を想定している商品であること」など幾つかの基準を設けています。詳細は募集要項をご覧ください。

応募締め切りは、令和6年7月26日(金)まで。
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荒川区町屋にある日本初のラスポテト専門店「Ras Friet(ラスフリット)」

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通常のフライドポテトよりも長~いラスポテト。カットしたジャガイモからは作り出せない形状が特徴です。外はサクサク、中はモチモチの食感がクセになります。

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荒川区南千住にある本格タイ料理「SOL BANGKOK (ソルバンコク)」

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荒川区西尾久にある蒟蒻・白滝・寒天・餡蜜のお店「山内商店」

昭和24年創業から、75年のも歴史を誇る山内商店。

昔ながらの製法で作られる手作り蒟蒻、ところてん、バラエティ豊かなあんみつなど、基本テイクアウトですが、店頭には気軽に利用できるベンチも設置してあります!

詳しくは、https://arakawa.news(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

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