異動や退職時の職場での挨拶や、ちょっとしたお礼、お祝いに、気の利いた丁度良いプレゼントが必要な時ってありますよね。「できれば自分の住む地域にちなんだものがいいな」と考える方も少なくないはず。荒川区内にも、素敵な手土産を取り扱うお店が沢山あります。地域に根ざした下町らしい昔ながらのおせんべいや、おしゃれな洋菓子、荒川らしいモチーフを形どったものなど。個性的な荒川区らしい品々を、商品や作り手のストーリーとあわせてお伝えする連載、「荒川OMOTASE」。ぜひ、手土産選びの参考にしてみてくださいね!
創業からの変わらぬ味!
濃厚なくちどけを楽しんで
このたび荒川探訪が取材に訪れたのは、都電荒川線の荒川遊園地前駅/JR上野東京ライン尾久駅から徒歩5分の場所にある「洋菓子セキヤ」。1968年の創業以来、50年にわたって地域の幸せなシーンに美味しいケーキを提供し続けている老舗のケーキ屋さんです。
現在店主を務めるのは、3代目の関矢尚尊(せきやなおたか)さん。洋菓子セキヤが誇るこだわりのケーキと、お店にまつわる素敵なヒストリーをお聞かせくださいました!
セキヤロール 2,100円(税込)
はじめにご紹介するのは1968年の開店以来のロングセラー「セキヤロール」。濃厚なカルピスバターをふんだんに使用したロールケーキです。食べる30分前に冷蔵庫から出して室温に戻し、バタークリームを柔らかくして食べるのがポイント。生クリームにはないまろやかな味わいと、柔らかいスポンジ生地の絶妙なバランスが魅力です。
一口サイズに切ったケーキを口に運ぶと、頬の筋肉が内側から弛緩するかのよう。クリームが舌の上で溶けていく感覚を、時間をかけて堪能しましょう。ケーキの表面にまとわせたふわふわのスポンジも名脇役。口に含んだ直後に鼻から息を抜くとバターの豊潤さをより一層感じることができますよ!
お土産にもぴったり!
荒川ならではのスイーツ
あらかわ遊園ロール はちみつ/生チョコ 各1,300円(税込)
ご当地ロールの流行にヒントを得て誕生したという「あらかわ遊園ロール」。パッケージにはかわいらしい観覧車の絵が描かれています。あらかわ遊園から徒歩10分の場所にある洋菓子セキヤならではのオリジナル商品。遊園地で過ごした楽しい思い出を語り合いながらのティータイムはいかがですか?
左から、 あらかわ遊園マドレーヌ 230円(税込) 都電フィナンシェ 240円(税込)
あらかわ遊園ロール同様、地元愛の伝わる商品「あらかわ遊園マドレーヌ」。昔ながらのレシピを用いたセキヤのマドレーヌは、観覧車に見立てた大きなまあるい形が特徴です。
都電の焼き印があしらわれた「都電フィナンシェ」は、電車好きのお子さんに大人気の品。近くの荒川車庫で開催されるイベントへの出店から誕生したメニューです。しっとりとした食感に、飽きのこないサイズ感が魅力。都電沿いにバラが咲き誇る初夏の季節には、ほのかにバラの香る「ローズフィナンシェ」が店頭に並びます。
おぐっこシュー 290円(税込)
尾久の子どもたちに愛されるおやつを、と誕生したのがちょっぴりゴツゴツした見た目の「おぐっこシュー」。普通のシュークリームとは異なるサクサクのクッキー生地が特徴です。通常の中身がカスタードのみであるのに対し、おぐっこシューにはカスタードと生クリームの両方がたっぷり!食感を保つため、すべて注文が入ってからシュー生地にクリームを詰めているそうです。
セキヤロールと並ぶ古株商品の「ダミエ」にカルピスバターをふんだんに使用した「天使のサブレ」は、涼しくなる10月頃から販売を開始。旬の食材を使用した商品が次々に登場するので、ショーケースのラインナップから目が離せません!
特別な日に贈りたい!
ご相談もお気軽にどうぞ
サッカーや野球ボールを象ったものなど、デコレーションケーキもバラエティ豊か!お好きなロゴがをプリントできるクッキーは、学校イベントや周年行事などにもおすすめです。
近年注目されている「ジェンダーリビールケーキ」とは、生まれてくる赤ちゃんの性別をサプライズで家族や友人に発表するための特別なケーキ。1歳の誕生日に赤ちゃんが手づかみでケーキを食べる「スマッシュケーキ」も顧客からの要望に応える形で誕生しました。崩れやすい商品のため、提供できるのはお近くにお住まいの方のみ!地域の声にも柔軟に対応していることが伺えます。
店頭にはクラッカーやキャンドル、ケーキトッパーなど、お祝いの席に欠かせないアイテムもズラリ。かゆいところに手が届くサービスは、スタッフのアイデアを持ち寄ったものだそうですよ!
季節に応じたラッピングも!
天使の王冠がお店のアイコン
一度は時代の流れに乗って廃止しようとした包装紙。 常連さんからの熱いラブコールにより、使い続けることを決めたそうです。
“天使のサブレ”や、焼き菓子の詰め合わせ“天使のギフト”など、天使の名前を冠した商品が多いのは、創業当時より天使が描かれた包装紙を使っていたことから。常連さんからもセキヤのシンボルとして支持が厚く、現在のお店のロゴも天使がかぶっていた王冠をオマージュしたものとなっています。現在のお店の紙袋にも、よく見ると天使とあらかわ遊園の観覧車のイラストが…!お買い上げの際には、ぜひ目を凝らして探してみてくださいね。
先代が築いた絆
変わらぬ味の秘密とは
お店の歴史は戦前に、初代店主が長野から上京してきたことにはじまります。新宿の有名店で働いた後、和菓子の製造卸に従事されたお祖父さま。1962年に、北区から現在の西尾久の地へと移りました。その後、知人の勧めもあり洋菓子の道へ。結婚の仲人をした恩返しとして、目黒区学芸大学にある有名店マッターホーンの職人さんがバタークリームを使ったダミエやセキヤロールのレシピを伝授してくれたそうです。
改装して、現在のお店の雰囲気になったのは2007年のこと。10年後の2017年には現店主である尚尊さんが三代目店主に就任しました。かつてはまったく異なる職業に就かれていた関矢さん。奥様に背中を押される形で、お店を継ぐことを決意します。荒川の町でお店をやっていくことのメリットは、周りにチェーン店もなく落ち着いた環境下でお仕事ができるということ。子育てをするにも適した土地であると教えてくださいました。
創業当時からの変わらぬこだわりは、厳選した素材の商品を顧客に届けること。お店で使用しているカルピスバターはマッターホーンから教えてもらったレシピに忠実でありたいという想いから使い続けているものです。カルピスを作る工程で、40本分からわずか1つしか採取できないという希少なバター。柔らかく加工が難しい分、豊潤でまろやかな甘味が特徴です。材料費の物価高騰が悩みの種ではありますが、たとえ値段が変わってもお客さんに来てもらえるように。ケーキ屋としての魅力が試されるときだと瞳を輝かせます。
小さなお客様ウェルカム!
かわいい図書館もあるよ

店内に飾られている都電荒川線の鉄道模型。 小鉄さんも喜ぶこと間違いなし!
店舗の一角に図書コーナーを設けているのは区としての取り組みの一環。親御さんと一緒にお買い物に来てくれるお子さんが飽きることのないようにといった想いが込められています。スタッフにも、お子さんが心地よく過ごせるよう声かけをするようにと伝えているのだとか。小さいお客様とのつながりも大切にされていることが分かります。
時代に合わせた変化を楽しみつつも、昔からの味を知る人を裏切らないように。「毎日でも食べたくなるケーキ」をモットーに、これからも地域の幸せサポーターであり続けたいと語ります。
お祝いごとのケーキなど、ご相談はお気軽にLINEから!数々の幸せなシーンをサポートし続けてきた洋菓子セキヤのケーキを、ぜひ大切な人と召し上がってくださいね!
洋菓子 セキヤ
住所:東京都荒川区西尾久7-10-3
TEL:03-3894-6628
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜日
公式ホームページ:http://www.p-sekiya.com/index.html
~OMOTASE早わかり表~

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セキヤロール 2,100円(税込)
あらかわ遊園ロール
はちみつ/生チョコ 各1,300円(税込)
左から、
あらかわ遊園マドレーヌ 230円(税込)
都電フィナンシェ 240円(税込)
おぐっこシュー 290円(税込)
一度は時代の流れに乗って廃止しようとした包装紙。
常連さんからの熱いラブコールにより、使い続けることを決めたそうです。
店内に飾られている都電荒川線の鉄道模型。
小鉄さんも喜ぶこと間違いなし!