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【荒川区町屋】荒川OMOTASE|四季折々!荒川ならではの手土産を「雪月花 乃ん喜庵」

異動や退職時の職場での挨拶や、ちょっとしたお礼、お祝いに、気の利いた丁度良いプレゼントが必要な時ってありますよね。「できれば自分の住む地域にちなんだものがいいな」と考える方も少なくないはず。荒川区内にも、素敵な手土産を取り扱うお店が沢山あります。地域に根ざした下町らしい昔ながらのおせんべいや、おしゃれな洋菓子、荒川らしいモチーフを形どったものなど。個性的な荒川区らしい品々を、商品や作り手のストーリーとあわせてお伝えする連載、「荒川OMOTASE」。ぜひ、手土産選びの参考にしてみてくださいね!

創業80年以上!
季節の訪れを告げる老舗和菓子店



このたび荒川探訪がご紹介するのは、荒川区に店舗を構える「雪月花 乃ん喜庵(のんきあん)」。千代田線および都電荒川線(東京さくらトラム)町屋駅前から徒歩3分の場所にある老舗の和菓子屋さんです。

1947年創業で、約80年もの歴史を誇るお店。目玉商品のひとつである「自家製黒糖どら焼き」は、平成17年に荒川区のおすすめ品(区民が選んだおみやげ)にも選ばれています。

乃ん喜庵で販売するのは、どら焼きをはじめとした定番商品と四季折々の和菓子。春の桜餅からはじまり端午の節句の柏餅、夏には涼し気な水ようかんや葛桜、そして秋には栗むし羊羹やお彼岸用のおはぎが登場します。

お供え用ののし餅が店頭に並ぶ様は、年の瀬が近づいていることを知らせる風物詩。長年にわたり、この町に季節の移り変わりを告げる役割を担ってきました。

定番商品から
荒川ならではの和菓子まで!


瑞光 180円(税込)

乃ん喜庵が誇る珠玉の和菓子。まずは荒川ならではの2商品をご紹介します。「銘菓 瑞光(ずいこう)」は、白あんとフルーツの酸味がさわやかな味わいの一品。ふたつに割ると光り輝くキンカンが中から姿を現します。

これは地元の鎮守様素盞雄神社に祀られる奇岩「瑞光石」をイメージして作られたもの。地域を守る氏神様のエピソードにちなんだ、大変縁起の良いお菓子です。


黒珍 180円(税込)

お次に紹介するのは、ほんのり甘いこしあんとさわやかな青梅をうす皮で包んだ「黒珍(こくちん)」。先に紹介した瑞光石を発見した僧侶の名前が付けられた、乃ん喜庵オリジナルの商品です。いわれてみればコロンと真ん丸のフォルムはまるでお坊さんの頭のよう…?瑞光とセットで購入すれば、荒川区らしいお土産話に花が咲きそうですね。

瑞光石と黒珍に関しては、荒川探訪・素盞雄神社の記事で詳しくご紹介。ぜひ併せてご覧くださいね!


売り切れ御免!
自家製焼きだんご・自家製草だんご 各120円(税込)

お次に紹介するのは、不動の人気を誇る定番商品の数々。お団子ひとつひとつのサイズがとにかく大きい「自家製焼だんご」は、つきたてのお餅のような食感が特徴です。お団子のサイズ感に負けじとみたらしの餡がたっぷりかけられているので、飽きることなく最後までいただけますよ。

香り高い草餅にたっぷりのこしあんをトッピングした「自家製草だんご」は、もっちりとした食感が多幸感を与えてくれる一品です。


自家製大福 150円(税込)

和菓子好きなら避けては通ることができないのが「自家製大福」。薄くてもちもちの求肥でぎっしりとしたあんこを包むのは熟練の技ならでは。一度食べたらリピート間違いなし!老舗和菓子屋の真価が問われる一品です。


自家製栗どら焼き 230円(税込)

北海道産の小豆を使ったあんがたっぷりの「自家製どら焼き」。ふっくらとしたパンケーキのような皮が特徴です。対して沖縄産の黒砂糖を使用した「黒糖どら焼き」は、しっとりとした上品な甘さが癖になる一品。先に紹介した荒川区のおすすめ品(区民が選んだおみやげ)にも選ばれています。

大きな栗の甘露煮が贅沢に入った「自家製栗どら焼き」は、大切な人への“おもたせ”にしたい特別な一品。全種類を購入して複数人でシェアするのも楽しそうですね!


自家製かき餅 一袋670円(税込)


「自家製かき餅」は、店先で干したお餅にしょうゆや塩で味付けしたもの。きび・ごま・のりの単品はもちろん、全ての味をミックスしたお得なパックも販売されています。これらはいつも訪れてくれる常連さんたちの意見を取り入れて完成したもの。顧客を愛するお店の姿勢が表れた商品なのだと教えてくださいました。


自家製柏餅 170円(税込)

ここからは季節限定の2商品をご紹介。毎年5月端午の節句の頃になると登場する「自家製柏餅」ですが、取材に訪れた6月の終わりにもまだ店頭で買い求めることができました。

新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄の縁起物として崇められてきた柏の葉。自然な芳香に癒される、この季節ならではの一品です。


自家製水ようかん 150円(税込)

続いて夏の定番「水ようかん」は、見た目も涼し気なこの時期限定の和菓子。なめらかな舌触りとくどすぎない甘さは、夏バテ気味の時にもおすすめです。緑茶との相性も抜群!冷たいアイスコーヒーをお供にするのも素敵ですね。

ここでご紹介した「黒糖どら焼き」と「特製かき餅」は、なんと明治神宮の例祭に奉献されたこともあるという栄誉ある銘菓。店内にはそのことを示す“奉献銘菓章”が掲げられているので、来店時にはぜひチェックしてみてくださいね!


荒川生まれ荒川育ち!

地元を愛する想い


取材にお邪魔した時は、
つやつやと輝く「自家製かの子」が
ちょうど出来上がったところ。
お忙しい中でのご対応、ありがとうございました!

1947年創業の乃ん喜庵。今回お話を伺ったのは、50年以上もの間店主を務める斎藤全弘(さいとうまさひろ)さんです。自分が何代目に当たるのかもはっきりしない部分である、と語る斎藤さん。記録の上では創業から約80年となっていますが、一度お店を閉め終戦後の昭和22年に疎開先である埼玉からこの地に戻ってきたことを考えると、その歴史は100年を超えるのではないかと推測します。

長い歴史の中で乃ん喜庵が扱ってきたのは、あんみつやおでんに焼きそば、太鼓焼き(大判焼き)など。様々な業務形態を経て今の形に落ち着きました。かつては「のんきや」の名で通っていたところを、ご主人が洒落て「庵」をつけたのが今の店名。店内に掛かるお品書きには旧字体で「乃ん㐂庵」と書かれていました。
現在ではご夫婦でお店を営み、インスタなどの管理は娘さんが行っているという乃ん喜庵。毎日朝早くから20時頃までと労働時間は決して短くはありませんが、それでも自分たちのペースで仕事ができるのは気楽なものだと語ります。

斎藤さんにとって荒川区は、生まれ育った町。長屋で子どもたちがベーゴマや竹馬を楽しむ風景が見られなくなってしまったことは寂しいが、それでも地元を愛する気持ちは変わらないと話してくださいました。

定番の和菓子から荒川ならではのエピソードを持ったお菓子まで、幅広い和菓子を取り扱う乃ん喜庵。荒川区を代表する“OMOTASE”を、ぜひお手に取ってみてくださいね!

雪月花 乃ん喜庵
営業時間:8:00~20:00
定休日:木曜日
TEL:03-3895-7286
住所:東京都荒川区荒川6-5-4
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/nonkiya_nonkian/


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