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【荒川区日暮里】荒川グルメ探訪|大迫力!伝統の技が目の前で繰り広げられる「中国手打拉麺 馬賊」

荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。

駅からすぐ!行列のできる拉麺店

JR日暮里駅東口、京成日暮里駅南改札口から徒歩1分。バスロータリーの角に店舗を構える「中国手打拉麺 馬賊」。二方向に入口と看板を構えた造りで、黒い看板に大きく書かれた「馬賊」の文字が目印です。お店があるのは浅草の本店と、ここ日暮里店のみ。創業から45年以上もの間、多くの人々に愛され続けています。馬賊(ばぞく)とは読んで字のごとく馬に乗って駆け回る騎馬隊のことで、インパクトのある店名は先代が命名したもの。数々のメディアで取り上げられたことからも注目を集め、常に行列ができるほどの人気ぶりです。


席数は、カウンターとテーブル合わせて合計32席ほど。一部のお席にはパーテーションが設置されるので、おひとり様でも快適にお食事が楽しめます。店内の壁紙や椅子は、中国で縁起が良いとされる赤色で統一。赤は食欲が増す色ともいわれていますね。ふたつある入口のうち、混雑時は向かって右側がメインの入り口。帰りは、左側の出口からとなっており、このような動線もお客さんが絶えず回転する秘訣なのかもしれません。


お店の壁には、多くの芸能人のサインがズラリ。開店の時間ちょうどにロールスクリーンが上げられると、大きな窓から光が差し込み続々とお客さんが訪れます。店内は、あっという間に満席状態。ゆっくりと過ごしたい方は、ランチ時を避けた14時以降がおすすめです。出口近くには、麺打ちの様子が間近で見られる丸テーブルのお席が。5人掛けとなっているので、ご家族連れにもぴったりですね!


店長である森さんを中心に、息の合った作業が黙々と進められていく厨房内。湯気が立ち上り美味しいにおいがしてきたら、間もなく注文の品が運ばれてきます。厨房と客席の間はガラス張りとなっているので、中の様子もよく見えます。お料理が運ばれてくるのを待つ間、手際よく動く店員さんたちのお仕事ぶりを眺めることができるのも、こちらのお店の醍醐味です。

秘技!中国から伝わる伝統の麺打ち法

お店では、毎朝8~9時から麺をこねる作業が始まります。前日のうちに練り上げて一晩寝かしたものを、本格的に打ち始めるのは開店の10分前。麺を打つダイナミックなパフォーマンスは、お店の外のショーケースからも見学できます。馬賊で用いるのは、中国山東省を発祥とする最古の麺打ち法。小麦粉の塊を棒状に延ばした後は叩いてひねりを加えて半分により上げて、また叩いてひねりを加えて…。何度も同じ作業を繰り返す中で倍々に増えていき、15分ほどで麺らしい姿へと変化します。中国では麺をのばすことを「拉(ラー)」といい、それが「拉麺」として日本に広く伝わったのだそう。手打ちでのばしていくこの手法こそが、拉麺の真骨頂なのです。


バーンバーン!という威勢の良い音と共に麺を振り上げる様は、まさに鞭をふるいあばれ馬を飼いならす馬賊のよう。よく見ると、麺が打ち付けられているまな板には無数のへこみが付いています。これは麺打ち用に作られた特注品…?いえいえ、長年受け続けた衝撃で、このような形状になっているのだそうですよ。


全身の体重移動を利用しながらリズミカルに行われていく麺打ち作業。豪快ながらも指先から麺を紡ぎ出していく様は、実に繊細の一言です。その日の湿度や気温に応じて水分や粉の量を微調整しているのだそう。器用な人でも習得するのに最低2年はかかるという職人芸。麺も技も、かなり練り上げられています。

一番人気!担々麺


担々麺 ¥1,000(税込)

お店一番の看板メニューは、香ばしいゴマの香りが食欲をそそる「担々麵」。打ち上がったばかりのツヤツヤ麺に、時間をかけてコトコト煮込んだこだわりのスープがたっぷりと注がれます。ゴマに加える油は、ふつふつと泡立つまで熱するのがポイント。ネギやホウレンソウのシンプルなトッピングもスープや麺本来のおいしさを引き立たせる大事な存在です。一本の麺であっても太い部分と細い部分があるのも手打ちならでは。異なる味の絡み方が一杯で同時に楽しめます。


一般的に、中華麺ではグルテン量の多い準強力粉が好まれるのですが、馬賊の麺のこだわりは100%薄力粉を使用すること。手打ちの際にのばしやすいことが最大の理由で、たたくことでコシがあり喉ごしの良い麺が出来上がるのだそうです。箸ですくい上げると、ツルツルと逃げてしまいそうなほど。噛み応えのあるモチっとした食感が、癖になります。


厨房内でもうもうと湯気を上げるのが、豪快に具材の投げ込まれた大きな鍋の数々。手打ち麺の良さを最大限に引き出すスープがコトコトと煮込まれています。豚骨と鶏ガラを、時間をかけて煮込んだ秘伝の味。つけ麺を注文した方は、麺を食べ終わった後につけ汁に注ぐ割りスープを追加することもできますよ!

名脇役!?手打の皮とずっしり餡の贅沢餃子


手打餃子 ¥600(税込)

麺類と併せて注文したいのが、お店こだわりの「手打餃子」。ころんとかわいらしいフォルムが特徴の名脇役です。モチモチとした食感の皮にたっぷりと詰め込まれた餃子の餡が、ボリューム満点!焼き目はふちに沿ってカリっとこんがり、ふっくらとした見た目が食欲をそそります。


餃子の皮ももちろん、全てお店の手作り。薄力粉と強力粉をブレンドしたものを、拉麺にも使われるとんこつスープで練り上げています。1枚を作り上げるのに、めん棒でのばすこと10回ほど。絶妙な力加減で均一な厚さの皮ができあがります。開店前から厨房では、餃子をひとつずつ包む地道な作業が行われています。うまみたっぷりの餃子餡、材料はひきにくとニラと…あとは、企業秘密とのことでした。


手打ち生ギョーザ(冷凍)¥600(税込)

お店自慢の手打餃子は、冷凍で自宅に持ち帰ることができます。美味しく焼くコツは、フライパンにたっぷりの水を入れて蒸し、水を捨ててから油をひいて焼き上げること。購入すると、焼き時間の目安などが書かれた説明書きを手渡してくれます。ぜひ挑戦してみてくださいね!

お仕事帰りに、一杯いかが?


チャーシューねぎあえ ¥750(税込)

歯ごたえシャキシャキの白髪ネギと一口大にカットされたチャーシューを和えた「チャーシューねぎあえ」。味噌と唐辛子が絶妙に絡み合うビールにぴったりの一品です。他にもイカ高菜や麻婆豆腐・茄子、野菜炒めなどおつまみメニューも豊富。中国のお料理に合う紹興酒や日本酒も揃います。お仕事帰りなど、お酒を飲みに立ち寄ってくれるのも大歓迎だそうですよ!

お店の味をご家庭でも!充実のテイクアウトメニュー


五目焼きそば ¥1,300(税込)

馬賊では、餃子以外にも一部のメニューをテイクアウトすることができます。中でもおすすめなのが、通常メニューでも提供している「五目やきそば」。もちろん、使われているのはお店特製の手打ち麺です。にんじんやピーマンなどの野菜類は、モチモチとした麺の食感を損なわないほどに細かく刻まれており、ぷりぷりとしたエビやイカなどの具が存在感を放ちます。程よい塩味が飽きのこない味付け。ご自宅でも、気軽に馬賊の味が楽しめます。

メディアで人気沸騰!季節限定の冷やし中華


馬賊冷やし中華	 ¥1,400(税込)※夏季限定メニュー

テレビ番組にてマツコ・デラックスさんが絶賛したことから知名度が急上昇した、夏季限定の「馬賊冷やし中華」。近年では、こちらのメニューを目当てにお店を訪れる女性客や海外からのお客様も増えているそうです。一般的な醤油ダレではなく、ゴマダレベースとなっているのが特徴。キンキンに冷やされた打ち立てのモチモチ麺に、分厚く切られたチャーシューやエビなどの具材が贅沢に盛りつけられています。写真は筆者が浅草店を訪れた時に撮影したもの。(料金は店舗によって異なることがあります。)夏季限定のメニューですので、お食べ逃しなく!

馬賊では、お店自慢の麺を味わってもらいたいという思いから、チャーハンなどのご飯物はメニューに出していないのだそうです。ライス(白飯)の提供はしているので、餃子や麻婆豆腐と一緒にオーダーすることもできますよ。ぜひお店に足を運んで、お気に入りのメニューを見つけてくださいね。

馬賊
営業時間:11:00〜23:00(LO20:00)
定休日:年中無休
TEL:03-3805-2430
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目18-2 伊藤ビル
ホームページ:馬賊


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荒川区西尾久にある蒟蒻・白滝・寒天・餡蜜のお店「山内商店」

昭和24年創業から、75年のも歴史を誇る山内商店。

昔ながらの製法で作られる手作り蒟蒻、ところてん、バラエティ豊かなあんみつなど、基本テイクアウトですが、店頭には気軽に利用できるベンチも設置してあります!

詳しくは、https://arakawa.news(当アカウントのプロフィールリンク)よりご覧ください。

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