モノづくりの街・荒川区の地域情報サイト

グルメ

【荒川区三河島】古民家から生まれた“サードプレイス”「あきの珈琲」

荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとそれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。

誰かの“居場所”を作りたい

このたび荒川探訪が取材に訪れたのは、JR三河島駅から徒歩3分の「あきの珈琲」。下町の古民家を改装した、どこかほっとするような空間です。誰かにとっての“居場所”をコンセプトに、2024年7月31日にオープン。約1年半を経て、地域に親しまれる存在となりました。

最近では荒川区SNSシティプロモーターに
認定されたという、店主のあきさん。
「ここからどう動くかが大事だ!」と気合をにじませます。

今回お話を伺ったのは、明るくハキハキとした印象の店主・あきさん。取材に訪れると建物内に響き渡るような大きな声で、気持ちよく迎えてくださいました。探訪スタッフの名前もすぐに覚え、出会って間もないにもかかわらず自然に名前で呼んでくれるような、気持ちの良いお人柄。幼少期は町屋の公園などで遊んでいたこともあるそうで、地方での生活を経たのち、幼い頃の記憶が残るこの地での開業を決意しました。

教育大学を卒業した後は、小学校・学童の先生を経てバリスタの道へ。家庭(ファーストプレイス)、学校や職場(セカンドプレイス)以外の居場所、“サードプレイス”を作ることを目指した結果、カフェ開業への道にたどり着きました。店名は、店主のお名前「あき」さんから。心を込めて淹れるこだわりの珈琲と、本格的な焼き菓子がお店の自慢です。

今回この場所を取材先に決めたきっかけは、先日訪れたベーカリーナカジマさんのご紹介。店主のリュウさんとはお互い地域を盛り上げたいという志を共にする仲で、過去にはコラボ商品も販売しました。

【荒川区三河島】本格派!自家製酵母が自慢の「ベーカリーナカジマ」

一杯に込める、真摯な想い

カフェラテ ¥650(税込)

あきの珈琲では、エスプレッソを使用したホットコーヒーやカフェラテ、焼き菓子を中心に提供。豆は亀戸にある珈琲屋さんから仕入れています。ブラジルとコロンビアにある2つの農園から3種の豆をブレンド。甘味、苦味、ほどよい香り、酸味を含んだエスプレッソにこだわります。

都内のコーヒー店で身に着けたというコーヒーのスキル。高東さんは、どんな工程にも真摯に向き合い、ひとつひとつの作業に決して手を抜きません。丁寧に仕上げられた「カフェラテ」の美しいミルクフォーム。
「提供から時間が経った泡は、軽く混ぜていただくと、よりエアリーな口当たりが楽しめますよ。」
「飲み終わった後に残った泡は、グラニュー糖と混ぜてもおいしいですよ!」
一杯のコーヒーから広がる、多様な味わい方の可能性を提供してくれました。

アイリッシュコーヒー ¥1100(税込)

寒い気候のアイルランドで、身体をあたためるためにうまれた「アイリッシュコーヒー」。現地では、お昼のブレイクなどでも飲まれています。コーヒーの風味とウイスキーのほろ苦さが溶け合い、まろやかな味わいに。ここでは本格的なコーヒーを用いた、カフェならではのアイリッシュコーヒーが楽しめます。

コーヒー、ウイスキー、砂糖をスチームで合わせることで立ちのぼる豊かな香り。シェイカーでたっぷりと空気を含ませた生クリームをふんわりとトッピングすることで、口当たりの良い一杯が仕上がります。

エスプレッソバナナシェイク ¥900(税込)

お次は、店主イチオシメニューのひとつ「エスプレッソバナナシェイク」。糖度と粘度を高めるため、あえて冷凍したバナナを使用しています。なめらかなスムージー状にしたバナナにエスプレッソを加えることで、どこか懐かしくもほろ苦さを併せもった“大人のバナナシェイク”に。バナナの濃厚な甘味とコーヒーのコクが重なり合うことで、チョコレートのような味わいが生まれます。

焼き菓子へのこだわり

キャロットケーキ ¥680円(税込)

コーヒーのお供にぴったりの焼き菓子は、身体に負担がかかりにくく飽きの来ないものを基準にセレクト。飲食業出身でないことを言い訳にすることなく、お菓子作りにも真摯に向き合いたいと語ります。

人気の「キャロットケーキ」は、材料の7割が人参というヘルシーな一品。小麦粉はつなぎ程度に抑え、素材そのものの味を大切にしています。にんじんの持つ本来のやさしい甘味をベースに、くるみとレーズンの食感がほどよいアクセントに。仕上げには、クリームチーズに粉糖、レモン汁、バターを合わせたさわやかな風味のフロスティングがトッピングされています。

ティラミス ¥700円(税込)

本場イタリアのレシピに忠実に作っているという自家製「ティラミス」。“サボイアルディ”というイタリアのフィンガービスケットにたっぷりとエスプレッソをしみこませ、イタリア産のマスカルポーネを使用したクリームで丁寧に重ねています。アマレットとブランデーの芳醇な香りに、仕上げのほろ苦いココアパウダー。空気をたくさん入れてふわふわに仕上げているため見た目以上に軽く、思わずペロリと食べられてしまいます。

クラシカルと新しさの融合を目指した、お店のロゴ。
ベネチアにある世界最古のカフェ“フローリアン”を
彷彿とさせるようなデザインです。

オーストラリアの定番、ざくざくのアンザッククッキーをコーヒーにつけて食べるのもおすすめ。週に1、2回登場するというメニューです。コーヒーが飲めないお子さんにはミロを提供。「荒川区でミロを出しているコーヒー屋、ここだけじゃないですか?」と茶目っ気たっぷりに笑います。

流行りのエスプレッソマティーニなどコーヒーカクテルも提供しているほか、メニューに載っていないドリンクも可能な限りお作りしますので、何でも聞いてください!とのこと。自由度の高いスタイルもこのお店の魅力です。

メニューは通年で、ホットもアイスも用意。小窓からスイーツも含めテイクアウトも可能です。取材に訪れた日には、表を通りがかる近所の小学生の姿が。小さな窓から身を乗り出すように声をかけ「友達です。」と紹介してくださいました。

ひとときのときめきを、ご自宅に

古本や雑貨、歴史あるものが好きだと語る店主。店内の本棚にある本やレコードは、気に入ればだれでも購入が可能です。店内にあるミニ図書館は、無料で開放。「情報が溢れているこんな世界だからこそ扱う情報には責任を。」棚に並ぶのは、いずれも店主が自ら目を通し、おすすめできると感じたものばかりです。

「ちなみに、お値段は…?」と尋ねると「言い値です。」ときっぱり。旅先のトキメキを家に持ち帰るような感覚で、その場で出会ったものを思い出としてご自宅に持ち帰ることができる。そんな体験ができるのも、あきの珈琲ならではの魅力です。

「ありがとう」をまっすぐに

三河島駅を降りて右手にまっすぐ伸びる「親交睦商店街」。同商店街沿いではないものの、あきの珈琲もそんな下町の商店街に属しています。歴史ある商店街の一端を担うことは多くの学びにつながっているのだそう。これまでに荒川探訪でご紹介した帝国湯さんや、グッドサングとも交流があり、地域とのつながりを大切にしている様子が伺えます。

「小さいお子さんからご年配の方まで、訪れるお客さんはみなあたたかい。」入念に調べてこの場所を選んだだけあって、開業前に抱いていたイメージ通りの街だったと語ります。隣り合ったお客さんが会話を楽しみ、素敵なご縁が生まれるように。席数はよくばらずにベビーカーも車椅子も入れる設計でベンチ席を設けました。

荒川区へ人が足を運んできてくれるきっかけのひとつに。そのためにまずはまっすぐに、おいしいお菓子とコーヒーを提供したいと語ります。最適なサービスが届けられたかを自問自答する日々。訪れる人たちの想いをくみ取り、皆が自然体でいられる場所を作りたいと語ります。

木と元の床材の風合いを活かした店内。
家具も区内のディスカウントストアなどで揃えています。

公式インスタグラムの営業時間をのぞいてみると…締めの時間が17:52とかなりユニーク。これには語呂合わせで“Go to”という意味が込められているそうです。学校帰りやお仕事帰り、そのひとときをどう過ごすのか?大切な時間を心地よく過ごしてほしいという願いが含まれています。

地域の人々へのメッセージを、とリクエストすると…
「よそ者の私をあたたかく迎え入れてくださって、そして数あるコーヒー店の中から弊店を選び足を運んでくださって、日々本当にありがとうございます。みなさんのおかげでこの場所に立てています。」と、感謝の言葉をただただまっすぐに、述べてくれました。

圧倒されるような“陽”のエネルギーを持つ、あきの珈琲の店主。その真っ直ぐな想いが込められた一杯を味わいに、ぜひ足を運んでみてくださいね!

あきの珈琲
住所:東京都荒川区東日暮里3-17-1
営業時間:
月・水・木・日 11:00-17:52
金 07:30-17:52
定休日:火・土
公式Instagram:https://www.instagram.com/akino.coffee/


モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
もし、荒川区の耳寄り情報や皆さんのオススメのお店などご推薦がありましたら、ぜひお気軽に荒川探訪編集部まで情報をお寄せください。もちろん、自分のお店を取材して欲しい、話を聞いて欲しいというご依頼も大歓迎です!
荒川探訪への情報提供・掲載依頼はお問い合わせフォームからお願いします。
これまでに取材したお店などのスポットは荒川探訪マップにまとめています。付近の散策や荒川探訪ルートを考えたりするのにぜひご活用ください。

荒川探訪のSNSもチェック!
各種SNSの「荒川探訪」アカウントへの投稿、コメント欄への書き込みでもOKです。
Facebook:https://www.facebook.com/ara.tanbou
Instagram:https://www.instagram.com/arakawa.news
Twitter:https://twitter.com/arakawanews

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP