荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。
駅からすぐ!高層タワーマンション
山手線と常磐線の日暮里駅から徒歩わずか1分。日暮里・舎人ライナーのガーデンタワー口直結という抜群の立地を誇る「ステーションガーデンタワー」は、地上40階建てのタワーマンション。低層階には約15店舗もの飲食店が軒を連ねます。
チェーンの飲食店や居酒屋が軒を連ねる中、異国の味をリーズナブルな価格で楽しめてしまうことがこちらの施設の魅力。今回は、ビル3階にあるアジア料理のレストランの数々をピックアップして訪問取材いたしました。いずれも外国を訪れたような気分が味わえてしまうような本格的なお店ばかり。それでは日暮里駅前でのアジアグルメ周遊ツアーをお楽しみください!
SRR(ミャンマー料理)
まずはじめにご紹介するのは、本格的なミャンマー料理を提供するレストラン「SRR」。もともとは池袋で営業していたお店ですが、2023年4月に日暮里駅前のこの場所に店舗を構えました。お店の中には4名掛けのテーブル席が8つ。お昼時にはお得なバイキング形式のランチが楽しめます。夜は飲み放題のプランもあるのでパーティーでの利用にもうってつけ!日本に住むミャンマーの人々も、祖国の味を求めて訪れています。
モヒンガー 825円(税込)
このたび荒川探訪スタッフが注文したのは、お店で一番人気のメニュー「モヒンガー」。ナマズ出汁の濃厚スープに米粉の麺を絡めて食べるミャンマーの国民食です。本場では全て具材を混ぜてどんぶりで提供するそうですが、日本の風習に合わせてこのようなつけ蕎麦スタイルにしたのだそう。トロリとした濃厚スープの中にはレンコンやバナナの木!(仕入れ状況によって具材は異なります。)バナナの木は柔らかいところを使用しているため、根菜のようなシャキシャキとした食感が楽しめます。サクサクのひよこ豆の天ぷらに、ゆで卵やにんにくチップがアクセント。別添えのパクチー・レモン・唐辛子は、お好みで付け足します。
クラフトビール 各880円(税込)
珍しいクラフトビールが楽しめることもSRRの魅力。メニューにある「椰子の花蜜糖クラフトエール」と「なつめハチミツクラフトエール」は、お店の代表を務めるレーさんがミャンマーの食材を用いて開発し、国内の会社で製造した製品です。
店主のティハさん(写真左)とチュウさん(写真右) 代表のレーさんに代わってインタビュー取材に応じてくださいました!
店内では珍しいミャンマー雑貨の物販も。まだまだ旅行先として国内では認知度の低いミャンマーですが、SRRを訪れればまだ見ぬミャンマーを旅したような気分が楽しめるはずですよ!
SRR(ミャンマー料理)
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目25-1 3F
営業時間:ランチバイキング11:00~15:00 ディナー17:00~23:00
休業日:月曜日
TEL:080-2035-0948
Facebook https://www.facebook.com/springrevolutionrestaurant?locale=ja_JP
Hanoi Food(ベトナム料理)
お次に紹介するのが、2年ほど前から同建物内に店を構えるという「Hanoi Food」。4人掛けのテーブル席が4つにカウンター席が4つ。入口側はソファ席となっているため、お子さん連れのご家族にもおすすめです。
お店を切り盛りするのは主に笑顔が素敵なベトナム出身のおふたり。忙しい時間帯は、ホールの人数を増やしてオペレーションを行います。お店の人気メニューはベトナムではお馴染みの名物料理フォー、フォーボー、ブンチャー、バインセオなど。日本では仕入れることが難しい材料もありますが、できるだけ本場と近い味を再現するようにしているそうです。
ブンチャー 890円(税込)
この日は野菜がたっぷり添えられたベトナムの定番つけ麺「ブンチャー」を注文。ベトナム語で「ブン(Bún)」=米麺、「チャー(chả)」=つける という意味を持つ、ハノイの名物料理です。甘味のある焼肉と肉団子が入ったスープに麺を絡めていただくのがお決まりスタイル。旨味たっぷりのゴイクン(揚げ春巻き)も添えられており、美しくカットされた野菜が目を楽しませてくれます。
333(バーバーバー)やサイゴンビールといったベトナムビールに加え、ベトナム産の珍しいスピリッツも揃うHanoi Food。右端の「ルオウ・タオメオ」は、ベトナムでは祭事に必ず用意される伝統のリンゴリキュールです。お酒好きには嬉しいおつまみメニューも多数。本場を訪れるような気分で、ぜひ足を運んでみてくださいね!
Hanoi Food(ベトナム料理)
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目25-1 3F
営業時間:ランチ11:00~15:00 ディナー17:00~22:00 L.O21:30
休業日:なし
TEL:03-6458-3936
カントンの思い出(韓国料理)
同施設内でもひときわ目をひくお店が、大人気の韓国料理店「カントンの思い出」。新大久保や上野など複数店舗のあるチェーン店で、ここ日暮里には1年ほど前にオープンしました。カントンとは空き缶を意味する言葉。“空き缶に詰まった懐かしい思い出”がお店のコンセプトです。出迎えてくれるのはポップでかわいいカエルのオブジェ。6名席が1つと4名席が6つ用意されており、若者でにぎわう新大久保よりも比較的落ち着いてお食事が楽しめることが利点です。
お通し 300円(一人当たり)写真は3名分
お料理のオーダーは、今では主流になりつつあるタブレット形式。鍋料理から焼肉など、グループで訪れても楽しめるメニューが揃います。店内に流れる最新のK-popに耳を傾けながら、バラエティ豊かな韓国料理を楽しんで。キムチやナムルなどの盛られたお通しはおかわり自由!お酒もグイグイとすすみます。
チキン6P 1580円(税抜)
どれを頼もうか迷ったら、まずはこれ!本場韓国でも大人気、サクサク衣のフライドチキンを注文しましょう。選べるフレーバーは4種類。ハーフ&ハーフを注文すれば、ふたつの味を楽しむことができますよ。今回注文したのはプレーンとヤンニョムの2種類。スパイシーなヤンニョム味は、甘辛ダレとナッツの食感がベストマッチした一品です。プレーンには別添えの塩、マスタード、チリソースをお好みで。お腹もしっかり満たしてくれる、満足度高めのメニューです。
梨ジュース 380円(税抜)
韓国ではポピュラーな存在の、すりおろし梨ジュース。人気の韓国料理屋などでは必ずといっていいほどメニューに載っているドリンクです。本場ではお砂糖の代わりに梨を利用することもあるのだそう。二日酔い防止の効果も期待できます。もちろん、お酒を飲まない方やお子さんにおすすめ。果肉の自然な甘味がスパイシーなお料理を中和してくれますよ!
カントンの思い出(韓国料理)
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目25-1 3F
営業時間:ランチ11:00~14:30 ディナー17:00~23:00 土日祝は通しで営業
休業日:なし
TEL:03-5604-9982
サムラートキッチン(インド・ネパール料理)
2021年創業の「サムラートキッチン」は、本格的なインド・ネパール料理を提供するレストラン。お香が立ち込め音楽の流れる店内は異国情緒に溢れた空間です。席数は4名席が4つと6名席が1つ。過去には人気テレビ番組の取材も訪れています。
チキンビリヤニ 1250円(税込)
今回は、店主のおすすめする「チキンビリヤニ」を注文。パエリア、松茸ご飯と並ぶ世界三大炊き込みご飯の1つです。お米はパラパラとした細長いバスマティライス。タジン鍋の蓋をあけるとクローブにカルダモン、ブラックペッパーにシナモンリーブスなどなど、香ばしいスパイスの香りが広がります。お得なランチセットでは、ヨーグルトに刻んだ野菜の入ったインド風サラダの「ライター」のサービスも。スパイシーなビリヤニの後味を和らげてくれる存在です。
マンゴーラッシー 450円(税込)
インド・ネパール料理に欠かせないド「ラッシー」は、ヨーグルトと牛乳をベースにしたインドで最もポピュラーなドリンク。写真はランチサイズの小さなグラスですが、ディナータイムにはこれよりも一回り大きなグラスで提供しています。特にマンゴージュースとラッシーを掛け合わせた「マンゴーラッシー」のまろやかな甘味は、スパイシーなビリヤニやカレーにもぴったり!ぜひ併せてお召し上がりくださいね。
サムラート(インド・ネパール料理)
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目25-1 3F
営業時間:ランチ11:00~L.O15:30 ディナー17:00~L.O22:30
休業日:なし
TEL:03-6754-7760
番外編 大屋商店
ステーションガーデンタワーの中には、アジア諸国を旅したような気分にさせてくれる魅力的な飲食店がたくさん!周遊旅行気分を楽しんだ後は、1フロア下にある「大屋商店」で、幼少期の頃にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。大野商店は昔懐かしいアイテムを多数取り扱う駄菓子屋さん。以前荒川探訪でお邪魔した植田のあんこ玉を目玉商品として扱っています。
過去の紹介記事はコチラ↓↓
大屋商店
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目25-1 2F
営業時間:09:30~16:00
休業日:月曜日/第3火曜日
TEL:03-3801-2530
Instagram:https://www.instagram.com/dagashioyashop/
今回は、日暮里駅前でアジアグルメ周遊ツアー気分を味わえる「ステーションガーデンタワー」をご紹介いたしました。駅直結というのも嬉しいポイント。働くスタッフも本場出身の方も多いというので、ぜひ足を運んで異文化コミュニケーションをお楽しみくださいね!
モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
もし、荒川区の耳寄り情報や皆さんのオススメのお店などご推薦がありましたら、ぜひお気軽に荒川探訪編集部まで情報をお寄せください。もちろん、自分のお店を取材して欲しい、話を聞いて欲しいというご依頼も大歓迎です!
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これまでに取材したお店などのスポットは荒川探訪マップにまとめています。付近の散策や荒川探訪ルートを考えたりするのにぜひご活用ください。
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