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【荒川区町屋】テコンドー精神で繋がる!心技体を磨く絆「テコンドー・ファラン朴武館 荒川道場」

 「荒川区」というと、昔ながらの下町情緒溢れるお店や街並みのイメージが大きいのではないでしょうか。実を言うと荒川区は今、時代にフィットしたまちづくりや、暮らしを豊かにしてくれるお店やスポットがたくさんある注目のエリアなんです。
ひっそりとした住宅街に突如現れるオシャレなお店。広々とした魅力溢れる公園、リノベーションで新しく息を吹き込まれたような素敵なスポットなど、モノづくりの街・荒川区を支える「暮らしに寄りそうスポット」を探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川くらし探訪」です。

今回荒川探訪でご紹介するのは、2025年4月に荒川区町屋の現在の場所にお引越しした「テコンドー・ファラン朴武館(パクブカン) 荒川道場」。東京メトロ千代田線町屋駅より尾竹橋通りを進むこと徒歩10分。こちらは、お子さんから大人まで幅広い方が通うテコンドーを習得するための道場です。テコンドーとはどんな武道なのか?習い事にしたらどんなメリットがあるのか?練習の様子を拝見してきました!

テコンドーとは?

テコンドーとは、1955年に韓国で誕生した近代武道です。テコンドーの魅力は華麗で多彩な足技。技の総数は3000を超え『足技最強の格闘技』、『足のボクシング』と称されることもあるそう。そのように伺うと、自分にもわが子にも難しいのでは、と思ってしまいますよね。テコンドーは、その技術が理論的に体系化されているためどんな方にも学びやすい武術だということも特徴の1つだそうです。今回取材で伺った「テコンドー・ファラン朴武館」でも4歳から75歳までの幅広い方が通っていらっしゃるそうです。みなさん同じ道着に身をつつみ、稽古に励んでいます。

「テコンドー・ファラン朴武館」小学生の稽古を見学してきました!

道場にお邪魔すると、小学校低学年の生徒さんが稽古をしている真っ最中。入口より会長を務める朴師範が道場内にアテンドしてくださいました。


取材をアテンドしてくださった、朴 禎祐(パク チョンウ)師範6段。

荒川道場館長の、船水 健二師範5段。

まず拝見したのは、小学校低学年の子供たちが通うコース。低学年ではない子も振替で参加することもできるそうです。この日は4歳の男の子も参加していました。

テコンドーでは段位と級位によって帯の色が異なります。それぞれの段位級位を示すだけでなく、帯の色にはそれぞれ意味も込められています。

始めたばかりの何も知らない状態を「白」。大地を表し基本を学ぶ段階を意味する「黄色」。そこから修練を積み、大地から草木芽吹く成長の段階にある「緑」。芽が伸びて大空へ向かう、総合的に習得することができた段階の「青」。習得した技の威力の増大や、技の危険性を警告する意味合いをもつ「赤」。闇や恐怖に動じず、正義を貫く精神力や、テコンドーに熟達したことを表す「黒」。このように帯の色を通して技術的なレベルだけでなく、精神的な成長も表しています。

低学年のコースでは、この日は白帯から緑帯の子供たちが稽古に励んでいらっしゃいました。稽古中はもちろん師範は真剣に取り組んでいますが、そこは好奇心旺盛な小学生のみなさん。途中、お友達同士の会話が盛り上がってしまったり、輪を離れて行ったりする子も。ですが終始和やかに稽古は進んでいきます。

取材中、終始稽古の内容を解説してくださったり、取材スタッフにお水やお菓子を差し入れして気遣ってくださる朴師範。朴師範が「テコンドー・ファラン朴武館」の子供たちの稽古への思いを教えてくださいました。
「(テコンドーの道場は)『いろんな子がいて、子ども達それぞれの形で楽しんでいい』。道場が、その子にとっての「もう一つの居場所」となることを目指しています。試合に出ることだけがすべてではありません。中には練習に集中できない子もいますが、それでも良いと思います。その子が「ダメだ」なんて決して思いません。もちろん、コツコツと継続して努力することも重要です。しかし、それ以上に、その子が自分自身と向き合い、それぞれのペースで課題を乗り越えていく過程こそが、何よりも大切だと思っています。」

テコンドーでは「テコンドー精神」という大切にする考え方があります。稽古の最後に、師範に続いて子供たちも復唱していましたよ!

自らに向き合いながら、他者を敬い尊重する心を大切にするテコンドー。ちょっと遊んでしまった子供たちも、師範からの声がかからなくても、仲間の技を見て自ら稽古の輪に戻っていきます。どんな子でも同じテコンドーを志す仲間として迎える心のありかたは、生徒さんにしっかり届いているように感じました。

高学年の稽古はより本格的に!

低学年の皆さんの稽古が終わり、お次は小学校高学年の皆さんの稽古。高学年の皆さんは、すらっと伸びた手脚で技にも切れが増していきます。

帯ごとに分かれての稽古も始まりました。高学年の指導は、館長の船水師範に加えて大島のの花指導員と稲垣空雅指導員が合流。お二人も幼少期から「テコンドー・ファラン朴武館」で稽古を続けた船水師範の生徒さんなんだそうです。現在ではお二人とも世界大会で優勝したり、メダルを取ったりと活躍されている現役の選手です。


世界で活躍する選手!
稲垣空雅指導員と、大島のの花指導員。

華麗な足技と跳躍は必見!

サービス精神旺盛な「テコンドー・ファラン朴武館荒川道場」のみなさん。せっかくなのでと特別に、生徒さんと取材班に師範の技をみせてくださるとのこと。まずは船水師範が飛び蹴りを見せてくださいました!飛び蹴りに使う板は厚さ3センチほどもあります!


狙いを定めて、、

一回転!

小学生が台に乗った高さの板が見事に真っ二つに!驚きの跳躍力です!

お次は稲垣空雅指導員。技の準備のために子供たちが丸くなって1列に並びます。「三人、いや、あと二人おいで!」と五人の子供たちが並びました。

なんとこの五人を飛び越えた先の板を割るのだそうです!



軽々と飛び越え!

割れました!

見事な師範の技に生徒さんたちも尊敬の眼差し。
荒川探訪公式インスタグラムでは、師範の皆さんの動画も公開予定です。ぜひそちらもご覧ください!

館長の船水師範も、元々この道場の生徒さんでいらしたそうです。船水師範からもテコンドーへの思いを伺うことができました。

「テコンドーの良いところは、年齢や背景が違っても幅広い方が志すことができるところ。私はテコンドーを「一つの環境」だと考えています。例えば学校に行きづらい子でも、テコンドーには来てくれたりする。子供にとっての学校という環境は大きく感じますが、世界はもっと広いです。テコンドーを通して、良い出会いや良い経験をし、視野を広げ、自信を付けてほしいと願っています。武道というと「強い子を育てる」と思われがちですが、そうではない子たちの育成も非常に大切です。例えば、人に優しいという意味で金メダルの子と同じ価値のある子など、たとえ試合に勝てなくてもその子の良いところを伸ばせる場所でありたい。私たちは、テコンドーが稽古生それぞれの良い部分を育む場となることを目指しています。」

高学年の稽古が終わると、次の大人のコースに通う生徒さんがいらっしゃいました。その中には、小学生コースのご両親や祖父母の方も!家族で道場に通う方も多いそうです。

テコンドー精神を通じて世代を超えて、同じ仲間として他者を尊重する、暖かく明るいコミュニティがなんとも素敵な「テコンドー・ファラン朴武館荒川道場」でした。

記念にと、足技が上手になるというオリジナルソックス(!)をいただいた取材スタッフ。加えて朴師範から頂いたお菓子、更にお稽古帰りに子供たちからもお菓子のおすそ分けをいただき、取材スタッフのポケットがどんどん膨らんでいきます。私たち取材スタッフも暖かい気持ちでいっぱいになりました。

幅広い方に開かれ暖かいコミュニティを形成する「テコンドー・ファラン朴武館 荒川道場」。お子さんの習い事や、運動習慣をつけたい大人にもおすすめですよ!

テコンドー・ファラン朴武館 荒川道場
TEL:090-6128-3956
住所:東京都荒川区町屋3-20-18ファラン・パークビル荒川1F
公式HP:https://www.taekwon-do-pakdojo.com/dojang/arakawa/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/taekwondo.arakawa/


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