荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとそれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。
下町商店街さんぽ vol.2
年末の熊野前商店街から尾久銀座商店街へ
熊野前商店街と尾久銀座商店街が1つにつながる、約800m、一直線の商店街。
2回目となる「下町商店街さんぽ」では、この2つの商店街の年末の様子を紹介します。
取材日は、熊野前商店街で毎月開催されている「5のつく日」の縁日と重なり、年の瀬らしい高揚感が。
喜んでもらえそうな手土産、食卓をあたためるごちそう、新しい年を迎えるための準備・・・これらが溢れる年末の商店街で出会った、3つのお店を紹介します。
1店舗目に立ち寄ったのは、尾久銀座商店街の「九州屋蒲鉾店」。
通りに映える赤いのれんが目印のこのお店は、昭和49年の開業以来、手作りのさつま揚げとおでん種を中心に、地域に親しまれてきた。
店先には、約30種類ほどのさつま揚げやおでん種がずらり。はんぺん、やつみれ、関東では珍しい牛すじなどもあって、練り物は全て自家製。
赤いのれんの後ろには湯気立つおでん、漂ってくるだしの香り・・・思わず足が止まる。
価格帯は、30円~200円、練り物は100円前後が中心。
好みの具材を容器いっぱいに選んでも手頃な価格に収まります。
黄金色の出汁で仕上げたおでんは、冷え込む年末の食卓をあたためてくれる一品です。
口に運ぶ前から美味しさが伝わる出汁の香りをまとった湯気。
スタッフもおでんを頂いてみました。
黄金色の出汁は具材の奥まで染み込み、自家製の練り物は、箸で持ち上げるとフワっとやわらかく、口に入れるとジュワっと旨みが広がります。
定番の具に加え、カレーボールや紅しょうが天なども並び、あれもこれもと選びたくなる楽しさがあります。
「スタミナ揚げ」90円。ニラの香りとほどよい塩味で、白いごはんが欲しくなる一品。
常連客がお店の方と冗談を交わしながら買い物する店先。道行く人がそのやり取りにつられ、思わず足を止め、おでん種を選ぶ姿が。
このお店が地域の食卓を支える存在として、長く愛されてきた理由が垣間見えたシーンでした。
九州屋蒲鉾店
住所:東京都荒川区東尾久4-31-11
電話:03-3800-0328
営業時間:9:30〜19:00
定休日:火曜
(※31日は時短営業予定。年末年始は営業時間が変更となる場合があります。詳細は店舗へお問い合わせください)
2件目に寄ってみたのは、熊野前商店街に店を構える「むさしのあられ」。
今年で創業100年を迎える老舗あられ店で、現在は三代目が店を切り盛りし、変わらない味を守り続けています。
年末年始は、おもたせや手土産としての需要が特に高まる時期。これまでに数多くのテレビ取材を受け、芸能人が訪れたこともあるという、地元ではよく知られた存在です。
店舗のすぐ近くには、あられをつくる工場があります。
運が良ければ、出来立てのあられを楽しめるかも?!
ショーケースに入っているあられは量り売りで販売され、好みの種類を少しずつ選べるのも楽しみのひとつ。用途や予算に合わせてオリジナルで詰め合わせができるため、年末の手土産選びにも重宝されています。
左:「助六」100g 583円、中上:「五色」100g、390円、右下:「白糸」100g、410円
人気商品は、定番の味わいが楽しめる海苔を巻いた「助六」と、軽やかな食感で次々と手が伸びる「白糸」、色合いがきれいでさまざまな味わいが楽しめる「五色」。
昔ながらのなつかしさを感じられる手土産。
左:「ざらめ」78g、248円、右:「柿チョコ」40g、180円
取材スタッフが個人的に購入した「柿チョコ」は、サクサクした柿の種の塩味とチョコレートの甘さのバランスが絶妙で、食べ始めると止まらない美味しさ。
冬季限定商品ということもあり、見つけたらぜひ手にとってほしい一品です。
むさしのあられ
住所:東京都荒川区東尾久5-13-22
電話:03-3893-1250
営業時間:10:00〜17:30
定休日:火曜
(※31日は時短営業予定。年末年始は営業時間が変更となる場合があります。詳細は店舗へお問い合わせください)

思わず足を止めた3件目は、熊野前商店街に店を構え約70年、町の人々に花を販売し続けてきた「瀬田生花店」。
店内に一歩足を踏み入れると、ふわっと広がる花の香りに癒され、圧巻の品ぞろえに驚かされます。
季節のものから定番まで種類がとにかく豊富。
お店の方に好みや用途を伝えると、花の組み合わせや色味のバランスを一緒に考えてくれます。
取材スタッフが買って帰り飾ってみると、思った以上に花が長持ち!(驚)
教えてもらった手入れのコツを意識して飾ると普段よりも長く色鮮やかな花を楽しめました。
年末には、お正月飾りや、各種アレンジメントも販売されます。
自宅用はもちろん、年末の手土産や新年のご挨拶のちょっとした贈り物に喜ばれるかもしれません。
瀬田生花店
住所:東京都荒川区東尾久5-14-12
電話:03-3894-6735
営業時間:9:00〜18:00
定休日:正月3日間休業
(※31日は時短営業予定。年末年始は営業時間が変更となる場合があります。詳細は店舗へお問い合わせください)
取材日は、熊野前商店街で毎月開催されている「5のつく日」の縁日でした。縁日の開催日は毎月5日・15日・30日の月3回、16時頃からスタート。
地元の人にはおなじみの、長く続いてきた商店街の恒例行事で、学生や子ども連れの家族やお年寄りまでの幅広い世代の人が集い、「今日は縁日だ!」と声を弾ませる子どもの姿も見られました。
たこ焼きは1パック400円と、価格も良心的。
日常の延長線上に自然と溶け込む縁日は、今も変わらず、商店街の風景に。
熊野前商店街から尾久銀座商店街まで、2つの商店街がつながる約800m。
5のつく日の縁日でにぎわう熊野前商店街、湯気の立つ店先。
年の瀬はもちろん季節ごとに表情を変えるこの場所、楽しんでもらいたい場所のひとつとなりました。
前回取材した下町商店街さんぽvol.1は下記URLよりご覧ください。
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赤いのれんの後ろには湯気立つおでん、漂ってくるだしの香り・・・思わず足が止まる。
口に運ぶ前から美味しさが伝わる出汁の香りをまとった湯気。