荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。
飲兵衛必訪!15時から営業中
このたび荒川探訪が取材に訪れたのは、新鮮な焼鳥と美味しい日本酒を豊富に取り揃えた「真面目焼鳥 助平」。日暮里駅から徒歩2分という抜群のロケーションで、15時から営業していることも飲兵衛にはたまらないポイントです。大きな提灯に堂々と記された、“真面目”と“助平”の相反するワード。インパクト大の店名には、“分け隔てなく助け合う”という意味も込められているそうです。もともと“助平”とは“好き”が転じてできた言葉。ここでは、一度訪れれば好きになってしまうこと間違いなしの、助平な魅力をご紹介いたします!
真面目さがウリ!新鮮焼鳥
ハラペコース ¥950(税抜) 左からつくね、ふりそで、はつ元、せせり、なみだ焼、はつ ※内容は日によって異なります。
大衆系焼鳥店では都内トップクラスとの呼び声も高い助平。厚木市の食肉卸業者から直送される鶏肉を毎日朝の7時から串打ちし、1本1本備長炭で“真面目に”焼き上げています。何を注文するか迷ったら、まずはオススメ串を6本盛り合わせた「ハラペコース」がおすすめ。スタッフがお客さんの好みに応じた串をピックアップして焼いてくれます。タレと塩、“おまかせ”から食べ方をチョイス!ハラペコさんも大満足いくこと間違いなしの一品です。
ここからは、バラエティ豊かな串焼の中からおすすめの数種類を厳選してご紹介。まずは助平ならではの名物メニューをご覧ください!
おとなのそうせいじ ¥180(税抜)
助平のシグネチャーメニューとも言うべき逸品が、ぷりっと網で焼き上げた「おとなのそうせいじ」。もともとは辛党向けのおつまみメニューとして提供していましたが、現在は多くの人に食べてもらえるようにとマイルドな味付けに変更しています。通常のソーセージよりも大き目のサイズであることがお店の自慢!粒マスタードをお好みでつけて、豪快にいただきましょう。
精力串 1本180円(税抜)
気になるネーミングの「精力串」は、にんにくの芽を串刺しにしたもの。通常のにんにくに比べ約4,5倍の亜鉛が含まれているので、その名の通り精力アップが期待できます。抗酸化作用や美肌効果もあるので女性にもおすすめ!腸内環境を整えてくれるので、お酒を飲む時には積極的に取り入れたい食材のひとつです。
つくね ¥180(税抜)
丸々とした見た目が食欲をそそる大ぶりの「つくね」は、頬張ると口いっぱいに肉汁の溢れる至福の逸品。玉ねぎの食感が良いアクセントで、塩こうじ、味噌とラードが美味しさの秘密です。塩・タレ、お好みの食べ方で!お腹と心を満たしてくれる、大人気のメニューです。
はつ ¥130(税抜)
1羽から1つしか取ることのできない「はつ」は、鶏の心臓部分のこと。口に含むとふんわりとした食感が広がります。クセのない味わいと弾力のある歯ざわりが特徴。絶妙な塩加減で焼き上げた助平のはつは、何度でもリピートしたくなる至福のメニューです。
はつ元 ¥180(税抜)
こちらも1羽から1つしか取ることのできない「はつ元」。先ほど紹介したはつの根本の部分だけを集めた、贅沢な逸品です。希少部位であるだけに売り切れ御免!独特の食感とコクのある味わいが堪能できますよ。
なみだ焼 ¥150(税抜)
しっとり食感のむね肉に山わさびをのせた「なみだ焼」。口に入れた瞬間ツーンとした刺激が鼻を突き、自然と涙が溢れてきます。喉元を過ぎれば、後には不思議な爽快感が!ひとたび食べれば癖になること請け合いの、助平が誇る名物メニューです。
血肝(レバー) ¥130円(税抜)
助平の「血肝(レバー)」は、臭みがなく口当たりもなめらかであると定評アリ。葉酸や鉄分が豊富に含まれているので女性や貧血気味の方におすすめです。とろける食感がやみつきに!レバーが苦手という方にもぜひ試していただきたい逸品です。
種類豊富な助平の焼鳥。串から外して色んなものをシェアしたいという方も多いのではないでしょうか。とはいえ、中には「せっかく串打ちをしたのだからそのままかぶりついて欲しい」という考えのお店も。「串から外して食べるのはOKですか…?」と大将に訪ねてみると、ニッコリ「お好きな食べ方で!」と仰ってくださいました。
日替わり!充実のおつまみメニュー
開業当初は焼鳥メインで営業していた助平ですが、呑兵衛の多く集まるお店とだけあって、オリジナリティ溢れるおつまみメニューも続々登場。いつ訪れても飽きることのない豊富なラインナップが揃います。
数の子ずんだ ¥580円(税抜)
今回日替わりメニューから荒川探訪がチョイスしたのは、荒く砕いた枝豆と数の子のプチプチした食感が楽しい「数の子ずんだ」。ありそうでなかった組み合わせで、ピリッとした風味のからしマヨがよく合います。お酒のアテにもぴったり!女性ウケも間違いなしの逸品です。
おつまみ親鶏 ¥450(税抜)
日替わりメニューの「おつまみ親鶏」は、薄くひいた状態で届いたものをそのままに提供。黒コショウが効いた大人の味わいで、マヨとネギとの相性も抜群です。
通常メニューには「何かのアイス」や「何かのサワー」などといった気になるネーミングのメニューも多数!季節ごとに異なるメニューを提供しているので、詳しくはお近くのスタッフに尋ねてみてくださいね!
助平が厳選!こだわりの食材
助平で使用しているのは、ジューシーな山梨県産の健味鶏。(日によって異なることもあります。)一般の若鶏に比べて低脂肪、低コレステロールであることが特長で、アンチエイジング作用のあるビタミンBも豊富に含まれています。朝引きの新鮮なものだけを仕入れているため長くても使えるのは次の日まで。必要な分だけを仕入れているため、時には途中で品切れになってしまうこともあるそうですよ。
鶏肉の美味しさを最大限に引き出すお塩は、大将が食べ比べた中から「これだ!」と確信したという、高知県産の塩「あまみ」。鶏肉以外の食材は、豊洲の八百屋や足立区のお魚屋さんなどから厳選して仕入れています。
壁一面!豊富なお酒のラインナップ
助平は、ザ・プレミアム・モルツ<樽生>のおいしさににこだわり究極の状態で提供することを目的とした、サントリー認定の「神泡達人店」。キメ細やかでクリーミーな泡が特徴です。まず一杯目はやっぱり生ビール!注ぎたての美味しい泡を堪能しましょう。
店内にあるのは、テーブル10席とカウンター14席を合わせた計24席。奥にひっそりと設けられた立ち飲み席にも注目です。以前はこの場所に甕(かめ)が置かれており、セルフでホッピーやバイスサワーの「ナカ」を足すこともできたのだそう。現在甕の姿はありませんが、テレビを見ながら気ままにお酒が楽しめるちょっぴり特別なお席となっています。
日本酒の取り扱いが豊富であることも助平の自慢。壁一面に貼りだされた数百種類もの銘柄の中から、その日入荷したものがボードに張り出されます。この日のお酒は、北は山形の榮光冨士、南は長崎の飛鸞(ひらん)と日本全国津々浦々から。季節に合わせて常時20種類ほどの日本酒が用意されています。希少なお酒も入荷するので、いつ訪れても新しい発見が!焼酎やカクテルも豊富に取り揃えているので、お好みの飲み方を探してみてくださいね。
ギャップ萌え!?真面目に助平です
写真左から、細田さん、大将の筒井さん、店長の浦嶋さん。 開店前のお忙しい時間内にもかかわらず 笑顔でご対応いただきありがとうございました!
今回インタビュー取材を受けてくださったのは、約6年間、都内の焼き鳥店で修業を重ねたという大将の筒井さん。様々な職種を経験した後、2015年店長の浦嶋さんと共に現在のお店を日暮里駅前に開業しました。駅前の好立地に現在の物件をみつけたことが出店の決め手。ネーミングとお店のコンセプトから男性ウケは上々で、やがて評判を聞いた女性客も数多く訪れるようになったそうですよ。
「一人のお客さんが飽きずに毎日でも通える店に」と、営業を続け来年で10周年。その甲斐あってか、現在では一人で訪れるお客様も増えているそうです。取材当日も開店前から店内をのぞく常連さんの姿がチラリ。ホームページや大将の身に着けているオリジナルキャップもお客さんが作ってくれたものだそうですよ。「また来たい!」と思わせてくれる店員さんたちのキャラクターも助平の大きな魅力。もちろんその裏には、コツコツと“真面目な”サービスに取り組んできた努力があったことは言うまでもありません。
見渡すだけでも面白い発見がたくさんの助平。 店内は「イチャイチャ禁止」です。
お店のホームページを開くと「そうだ助平なことしよう」の、キャッチフレーズ。真面目な焼鳥とは裏腹、遊び心にあふれた店内も助平ならではです。よーく見てみるとクスッとなってしまうようなアイテムの数々も。「社長室」と書かれたトイレの中にも注目です。額に飾られた「家和萬事興」とは、「家族円満であれば、何事も上手く運ぶ」という中国のことわざ。角度を変えると別のものが見えてきてしまうから不思議です。
これまで数々のメディアも取材に訪れている「真面目焼鳥 助平」。グラビアアイドルの橋本マナミさんも某メディアの取材で来店したことから、当時は助平なお客さんの数も急増したのだとか。真面目な焼鳥を提供する、助平なお店。ぜひそのギャップを味わいに、日暮里駅前まで足を運んでみてくださいね!
助平が店舗を構えるのは駅前のステーションガーデンタワー内。荒川探訪では過去に同ビル内のお店も紹介していますので、併せてご覧ください。
真面目焼鳥 助平
営業時間:15:00 – 23:00 (L.O. 料理22:00 ドリンク22:30)
休業日:日曜日 年始
TEL:03-5615-5140
住所:東京都荒川区西日暮里2-25-1 ステーションガーデンタワー 1F 116
ホームページ:https://sukebe.group/
モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
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これまでに取材したお店などのスポットは荒川探訪マップにまとめています。付近の散策や荒川探訪ルートを考えたりするのにぜひご活用ください。
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