荒川区民に「荒川グルメといえば?」と尋ねると、多くの人が「もんじゃ焼き」と答えます。
荒川区はもんじゃ発祥の地ですよ、と区民は聞かされて育つのですが、都内に住む多くの人は「もんじゃ焼きと言えば月島(東京都中央区)」と思っていることでしょう。発祥であろうがなかろうが、荒川区のもんじゃは美味しい。下町の雰囲気も含めてもやはり一番美味しいのです。食の楽しみ方はひとぞれぞれ。特別な何かは無いけれど、ちょっと個性的だったり、変わっていたり、ほっとひと息つける場所。そんなモノづくりの街・荒川を支えるグルメを探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川グルメ探訪」です。
生まれ育った場所に、念願のお店をオープン!
このたび荒川探訪が取材に訪れたのは、日暮里・舎人ライナーと都電荒川線(東京さくらトラム)の熊野前駅から徒歩1分の場所に立つ、かわいらしいケーキ屋さん「Patisserie woo-roo-goo(パティスリー ウールーグー)」。淡いクリーム色の外壁が優しい雰囲気を放ちます。広めの駐輪スペースが設けられていることも立ち寄りやすいポイント。開店時間前からお店が開くのを待つお客さんの姿が数多く見受けられます。店名の由来はフランス語でheureux(ウールー)=「幸福な」 gout(グー)=「味」という言葉。お菓子の聖地を尊重する思いから、フランス語の名前が付けられました。「Woo-roo-goo」のスペルを充てることで、より多くの人に馴染んでもらえるように。地域の人々にも覚えてもらいやすいネーミングとなりました。
小さい頃から人を喜ばせるのが大好きという桜庭氏。 手に取った人が感動してくれるような商品を 提供していきたいと語ってくださいました!
オーナーである桜庭氏は製菓学校を卒業後、都内にある4つのケーキ屋で修行を積んだという熟練のパティシエ。2009年には日本最大の洋菓子コンテスト「ジャパン・ケーキショー・東京」で、プチガトー部門・連合会会長賞を受賞しました。翌年2010年に、生まれ育ったこの地でパティスリーをオープン。現在の店舗は桜庭さんのご実家を改装したもので、2025年には15周年という節目の年を迎えます。
好みのカフェや美容室などの内装の写真を撮りためることで 構想を固めたというお店のインテリア。 温かみのある空間で、ケーキを選んでいる間も 幸せな気持ちに包まれます。
ウールーグーで取り扱うのは約20種類もの生菓子に、クッキーやパウンドケーキをはじめとした焼き菓子の数々。3段のショーケースのうち一番下が定番の商品で、真ん中の段には季節のおすすめ商品が並びます。3か月に1度のペースで見直されているという限定商品。旬の食材を取り入れながらそれぞれの季節をイメージした色合いとなるように、魅せ方にもこだわります。通常時は5-6名のスタッフで製造・販売を行っているウールーグー。今回は特別に厨房にもお邪魔させていただきました。素材の組み合わせを大切に、ひとつひとつ心を込めて作ることが全スタッフ共通のポリシー。アート作品のような美しいケーキの数々から、手間暇をかけて丁寧に作られていることが伝わってきます。
個性が光る!定番ケーキのラインナップ
苺のショートケーキ 640円(税込)
はじめにご紹介するのは定番商品のひとつである「苺のショートケーキ」。原料にカステラ用の薄力粉を使用していることや、卵黄と卵白を別々に泡立てていることが他店とは異なるポイントです。しっとりとしたスポンジが上品な甘さの生クリームと相性抜群!スポンジとクリームの間に忍ばせたカスタードが、やさしい味わいを完成させる立役者です。
ショコラショートケーキ 640円(税込)
特製のショコラ生地に、カットした苺とたっぷりのチョコクリームを合わせた「ショコラショートケーキ」。お子さんからお年寄りまで幅広い年代に愛される、特別感溢れる存在です。表面にあしらわれた繊細なチョコレートの模様は、全て“息を止めて”描き上げているのだそう。ケーキの一切れ一切れに込められた想いが伝わってきます。
和栗のモンブラン 780円(税込)
栗の持つ本来の美味しさを引き出すことを考えて誕生した「和栗のモンブラン」。時間が経っても美味しく食べられるようにと、アーモンド香るダックワーズを土台に使用しています。中には渋皮栗の甘露煮を丸ごと1個贅沢に使用。茨城県産の和栗を使用したマロンクリームと低糖分の生クリームの黄金バランスが、最大の魅力です。
ビジュアルにキュン!オリジナルスイーツの数々
シシリアン 700円(税込)
淡いグリーンの見た目が美しい「シシリアン」は、イタリア産のピスタチオペーストを使用した口当たり滑らかなムース。半分にカットするとこれぞ“萌え断”というべきキュートなラズベリークリームとコンフィがお目見えします。しっかりとした豆の風味は濃厚でありつつも飽きのこない味わい。甘酸っぱいベリークリームとの絶妙なバランスに、感動すること請け合いです。
ティータイム 680円(税込)
甘いのは苦手という方におすすめしたいのが、紅茶で煮たイチジクを赤ワインのシロップに漬け込んだ「ティータイム」。アールグレイがふんだんに使われていることからその名が付けられた、ちょっぴり大人なデザートです。上層はさっぱりとした味わいの紅茶ジュレと生のイチジク、下層は濃厚なアールグレイのガナッシュとアールグレイのブリュレ。スプーンですくう度に異なる味の組み合わせや変化が楽しめます。
ココキャラメルカフェ 700円(税込)
可憐なビジュアルが特徴の「ココキャラメルカフェ」。表面を覆うのはツルンとした食感が楽しいココナツのムースです。コーヒーシロップに浸したスポンジのほろ苦さとキャラメルのブリュレがベストマッチ。ありそうでなかった組み合わせ!とスタッフもおすすめする一品です。ふわふわの雪を彷彿とさせるようなココナツのパウダーに、金箔がキラリと光るホワイトチョコのトッピング。ジュエリーの箱を開けたときのようなトキメキを与えてくれる、胸キュン必至の一品です。
ギフトにもおすすめ!バラエティ豊かな焼き菓子
生菓子の並ぶショーケースとは反対側にズラリと並ぶ、バラエティ豊かな焼き菓子の数々。オリジナルの缶や紙袋に包まれたクッキー缶やギフトボックスはデザイン性にも優れ、日持ちもするためプレゼントにもおすすめです。クッキー缶に詰められているのは丹精込めて作られたクロッカン、マコロン、ごまチュイルショコラ、サブレピスターシュ…。大切な方の喜ぶ顔を目に浮かべながら、ぜひお手に取ってみてくださいね!
開店当時はお客さんの大半がお年寄りであったというウールーグー。よりオーソドックスなケーキを取り揃えるなど、まずは地域のニーズに合わせることを最優先に考えました。次第にお店の認知度も定着し、オリジナリティ溢れるケーキも次々に誕生。お客さんの心に素敵な余韻がいつまでも残りますように、と店名に掲げた「幸せの味」を届けます。
ウエディングケーキやパーティー用の大きなケーキも荒川区内であれば対応可!ご入り用の際にはぜひお気軽に相談してみてくださいね。
クリスマスシーズンは混雑の予想されるウールーグー。最新の情報はインスタグラムをチェック!!
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公式インスタグラム https://www.instagram.com/patisserie.woo_roo_goo/
パティスリー ウールーグー
営業時間:11:00~18:30 (※日によって異なることがありますのでホームページをご確認ください。)
休業日:不定休
TEL:03-6327-9522
住所:荒川区東尾久3-35-9
公式HP:https://www.woo-roo-goo.com
モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
もし、荒川区の耳寄り情報や皆さんのオススメのお店などご推薦がありましたら、ぜひお気軽に荒川探訪編集部まで情報をお寄せください。もちろん、自分のお店を取材して欲しい、話を聞いて欲しいというご依頼も大歓迎です!
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これまでに取材したお店などのスポットは荒川探訪マップにまとめています。付近の散策や荒川探訪ルートを考えたりするのにぜひご活用ください。
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