「荒川区」というと、昔ながらの下町情緒溢れるお店や街並みのイメージが大きいのではないでしょうか。実を言うと荒川区は今、時代にフィットしたまちづくりや、暮らしを豊かにしてくれるお店やスポットがたくさんある注目のエリアなんです。
ひっそりとした住宅街に突如現れるオシャレなお店。広々とした魅力溢れる公園、リノベーションで新しく息を吹き込まれたような素敵なスポットなど、モノづくりの街・荒川区を支える「暮らしに寄りそうスポット」を探訪してご紹介していくコーナー、それが「荒川くらし探訪」です。
今回の「荒川くらし探訪」は、区内の各銭湯で開催される荒川銭湯スタンプラリー2024 AUTUMN「デビュー銭(せん)」のご紹介。
これまで行って見たいけどなかなか行く機会のなかった銭湯デビューのきっかけになればと思います。
銭湯初心者から常連まで楽しめるこの銭湯スタンプラリーを通じて、古き良き銭湯や意外とモダンな銭湯を巡って、下町銭湯文化の魅力を再発見してみてください。
創業70年!生まれ変わった近代型銭湯
都電荒川線(東京さくらトラム)小台停留所より徒歩7分。昔ながらの商店が並ぶ小台銀座商店街に佇む「梅の湯」は、1951年(昭和26年)創業のお風呂屋さん。ポップな看板が目をひく和モダン風の建物で、フロントのある2階部分へはエレベーターでアクセスできます。
70年もの歴史を誇る、梅の湯。1988年(昭和63年)には従来の番台型からフロント型へ改装し、2010年(平成22年)には、同じ建物の敷地内に「焼鳥 梅京(うめきょう)」を増設しました。2016年(平成28年)には、建物を全面リニューアル!現在の姿へと生まれ変わりました。
バラエティ豊かな浴槽で湯めぐりを!
浴場に足を踏み入れると、スーパージェット風呂や寝風呂をはじめとしたバラエティ豊かな浴槽の数々が。露天スペースにはジャグジー風呂と寝風呂も備わります。都内銭湯初であるという“高濃度水素風呂”は、機械で作り出した水素が肌から取り入れられることで、アンチエイジングや疲労回復が期待できるというもの。低めの温度設定となっているため、ゆったりと長湯が楽しめます。高温乾式サウナと水風呂では、今注目の“整う”ひとときを。温度が低めのお風呂から少し熱めのお風呂まで、家族連れで訪れてもそれぞれが堪能できるはずですよ!
洗い場は大理石調の高級感溢れる造り。両側に設えられた浴場の天窓からは、明るい陽の光が差し込みます。桶や椅子なども白色で統一。銭湯がはじめての人でも抵抗なく利用できるような、清潔感あふれる空間です。
露天スペースに備わるのは、深めのジャグジーバスとくつろぎの寝風呂。見上げると大きく切り取られた青空が頭上に広がります。背景画は銭湯絵師である勝海麻衣さんによるもの。銭湯絵の定番である富士山の絵と創業者である栗田さん祖父母の出身地、石川県七尾市の能登島大橋が描かれています。背景絵は男湯女湯で定期的に入れ替わるので、どちらの絵が楽しめるかはお楽しみ!外の空気を浴びながら、富士山や能登を訪れたような気分をお楽しみくださいね。
女性風呂には、一部にリファ社やミラブル社のミストシャワーヘッドを導入。脱衣所には美髪効果のあるヘアビューザーが設置されています。フロントにある貸しシャンプーの種類はなんと10種以上!試してみたかったあのメーカーのものにも出合えるかも…?毎週金土曜日には、本格マッサージが受けられるボディーケアサービスも実施。心も身体も癒されるひとときが過ごせます。
湯上りの一杯から、お買い物まで!
梅の湯のロビーで存在感を放つのは、創業時に看板職人によって描かれたという天井絵のカルタ。当時は脱衣所に飾られていたものを、今では湯上りスペースにて展示しています。カルタ絵の下には年季の入ったマッサージチェアが。広々したロビーには湯上りにぴったりのドリンクメニューやグッズの物販も充実しているので、待ち合わせの間も飽きることがありません。
フロント奥には今をときめく芸能人のサインもたくさん!アクリル板に所狭しと貼られたステッカーは、数多くの銭湯や飲食店との関わりを大切にしてきたことを物語っています。荒川探訪のオリジナルステッカー「あ!」も、早速貼らせていただきましたよ。ぜひ探してみてくださいね。
フロント脇では、荒川探訪が以前取材に訪れたLUCKBOXさんによる梅の湯オリジナルTシャツも発見!某ヘビメタバンドロゴのオマージュが、ニクいデザインです。
LUCKBOXの紹介記事はこちら… 町屋のアイディアカンパニー!「LUCK BOX」
梅の湯のイメージをよりスタイリッシュなものにしているのが、暖簾(のれん)をはじめとした和モダンでポップなアイテムの数々。以前から親交のあるデザイナーさんに依頼したもので、従来の銭湯が持つイメージを、より親しみやすいものにしてくれています。入口の『UMELCOME』の文字にもご注目!皆さん、お気づきになりましたか…?
祖父母の代からの梅の湯を引き継ぎ、3代目店主を務める栗田尚史さん。東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 荒川支部の支部長の役割も担います。先代の頃からの“実母散”をはじめとした日替わりの薬湯に、寄席やヨガ、映画上映会などといった多岐にわたるイベントを開催。「その時の情熱が冷めないうちに形にしていきたい。」と語ります。
2024年1月にもインタビュー取材に応じてくださった栗田さん。荒川探訪スタッフとの入浴ショットにも快諾していただきました!インタビュー記事はこちら!
「好奇心が人の活力。」を、モットーに。
今後もお客さんに喜んでもらえることをやっていきたいと話してくださいました。
家族目線のサービスが充実した梅の湯は、はじめての銭湯デビューにもぴったり!
お風呂上りには、併設の焼き鳥屋「梅京」へもぜひお立ち寄りくださいね。
荒川銭湯スタンプラリー2024 AUTUMN 「デビュー銭」
開催期間:2024年10月1日(火)~2024年11月30日(土)
参加方法・詳細は荒川銭湯スタンプラリー特設サイトをご覧ください
特設サイト:https://arakawa.news/stamprally/
問い合わせ:荒川銭湯スタンプラリー事務局(arakawa.sento@gmail.com)
梅の湯
営業時間:15:00〜25:00
日曜朝風呂:08:00〜12:00
定休日:月
入浴料金:大人550円/中学生300円/中人(小学生)200円/小人(未就学児)無料(2024年8月現在)
TEL:03-3893-1695
住所:荒川区西尾久4-13-2
モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
もし、荒川区の耳寄り情報や皆さんのオススメのお店などご推薦がありましたら、ぜひお気軽に荒川探訪編集部まで情報をお寄せください。もちろん、自分のお店を取材して欲しい、話を聞いて欲しいというご依頼も大歓迎です!
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これまでに取材したお店などのスポットは荒川探訪マップにまとめています。付近の散策や荒川探訪ルートを考えたりするのにぜひご活用ください。
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