
こちらのお店は、社会福祉法人トラムあらかわ・荒川ひまわりが運営しているお店です。
「あなたを、ひとりぼっちにさせません。」という理念のもと、荒川区で精神的な障がいを持つ方々の地域での生活を支援してきました。
店頭に並ぶのは、バリエーション豊かなパウンドケーキ。そのやさしい味わいは、ちょっとしたプレゼントや家族のおやつとして、地域のみなさんから広く愛されています。


やってみよう!パウンド屋お仕事体験
「地域の子供達に福祉のことを知ってもらい、一緒に楽しい思い出を作りたい」
そんな思いから始まった、「パウンド屋」さんのお仕事体験イベント。
今回は2回目の開催とのことで、取材当日は、小学4年生以上の4人のお子さんが参加されていました。
制服に着替えて、いよいよスタート!
参加する子どもたちは、パウンド屋さんの制服に着替えて準備万端!
今回体験するのは、お店で実際に行われているパウンドケーキを「袋詰め」するお仕事です。
荒川ひまわりでは、午前中にパウンドケーキを作り、午後に袋詰めや仕上げ作業を行っています。
今回はその“午後の工程”を実際に体験します。

スタッフの方から作業の説明を受け、いよいよ体験スタート!
袋詰めの工程では、パウンドケーキと一緒に「エージレス」と呼ばれる小さな袋を入れます。これは、袋の中の酸素を取り除いて、ケーキのしっとりとした美味しさと鮮度を守ってくれる資材のこと。
お菓子の鮮度を保つための大切な役割を学びながら、みんな真剣な表情で作業を進めていました。

その後は、仕上げにフレーバーの名前と店名が入ったラベルを貼っていきます。
一見シンプルな作業に見えますが、きれいに仕上げるには丁寧さと集中力が必要です。「本物の商品」と同じクオリティを目指して、子どもたちも一つひとつ真剣な表情で向き合っていました。
こうして心を込めてラッピングしたパウンドケーキは、今日のご褒美としてお土産に。自分で完成させた特別なケーキを手に、みんなとても嬉しそうな表情を浮かべていました。
心の健康と、パウンド屋さんが担う大切な役割
スタッフの加藤さんから「パウンド屋」という場所の背景についてもお話がありました。
まず語られたのは、「心の風邪」について。
体と同じように、心もふとした拍子に具合が悪くなってしまうことがあります。それを「精神障害」と呼び、人によって「どうしても不安が消えない」「考えがうまくまとまらない」といった様々な症状が現れます。
「体調が悪い時に休むのが大切なように、心も自分のペースで過ごすことが大事なんです。メガネをかけると目が見えやすくなるように、お薬を飲んだり、周りの助けを借りたりしながら一歩ずつ進んでいきます」

そんな加藤さんの言葉に、子どもたちも静かに耳を傾けていました。
パウンド屋さんは、こうした心の不調を抱える方々が元気に働ける場所。お菓子作りが好きな人、シール貼りが得意な人、洗い物をコツコツ頑張る人。それぞれが自分の体調に合わせて、得意なことを活かし、支え合いながら練習する、そんな温かな想いに溢れたお店なのです。
