
②お茶と一緒に。楽しい試食タイム
和菓子の魅力を再発見!
このたび荒川探訪が訪れたのは、日暮里駅東口から徒歩約3分の場所にある「和洋菓子 EDO USAGI」。創業20年の和洋菓子店で、現在では荒川区の「モノづくり見学・体験スポット」のひとつとして和菓子作り体験を実施しています。
実は、荒川探訪がEDO USAGIを訪れるのは今回で2度目。2022年11月には、お店で販売されている魅力あふれる和洋菓子の数々をご紹介しました。
人気の「妖怪フルーツ大福」は、“甘いフルーツの香りに誘われて谷中墓地からやってきた食いしん坊の妖怪”がテーマという、遊び心たっぷりの商品。今回は、そんなユニークな和菓子作りに加えて、色あざやかな“練り切り”作りに挑戦してきました!
人気の和菓子作りに挑戦!
2026年2月、「和菓子の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いからスタートした体験教室。これまでに約10回開催され、好評を得ているイベントです。
まずは手を洗って準備完了!ゴム手袋を装着し、用意された餡を15グラムずつに分けていきます。棒状にした餡を反対の手の指先でつまむように切り分ける「餡玉切り」という作業。真ん丸に丸めた餡玉は、このあとの出番までスタンバイです。
この時ゴム手袋に「離型(りけい)油」をたっぷり塗るのも、美しく仕上げるための大切なポイント。店の奥にある厨房では、大福の生地となる材料が準備されています。
運ばれてきたのは、ほかほかと湯気が立つ蒸したての水大福の生地。手に取るとまだ温かく、ぷるぷるもちもちとした感触が伝わってきます。一般的なお餅よりも柔らかく包みやすいため、初めてでも扱いやすいのが特長。手のひらで大福の生地をやさしく平らに伸ばし、その上に先ほどの餡玉をのせていきます。
餡の重みで生地が自然と垂れ下がってきたところで上下を返し、口を閉じるように包み込んでいく作業。丸く形を整えたら、さきほどの離型油を塗ったナイフで口元をパクリと開けていきましょう。
「口の上の生地(の餡)を指先で少し整えてあげてくださいね。」と教えてくださったのは、製菓小売部の石和田さん。ひとつひとつの工程を経て、フルーツ大福に少しずつ命が吹き込まれていきます。仕上げは、いちごやあんずをバランスよく口元に挟み込み、湿らせたつまようじでゴマの目をつければ完成。
「目を少し離れ気味につけると、より愛らしい表情になりますよ」とアドバイスもいただきました。
探訪スタッフが作った妖怪フルーツ大福は、口元の切り込みが浅かったのか、それともフルーツが大きすぎたのか……舌が勢いよく飛び出した、なんともやんちゃな表情に。作る人それぞれの個性が表れるのも、この体験ならではの魅力です。
お次は、“練り切り”作りに挑戦!練り切りとは、白あんに求肥(ぎゅうひ)などのつなぎを加えて練り上げた生地を、色鮮やかに着色した伝統的な上生菓子で、季節の花や風景を表現した美しさも魅力です。
まずは、あらかじめ用意していただいた白餡の生地を手のひらでやさしく広げ、先ほど丸めた餡玉を包み込みます。なめらかな丸い形に整えたら、木製の卵型の道具でくぼみをつけていきます。このくぼみを浅くするか深くするかによって、完成した練り切りの表情が大きく変わるのだそう。土台が完成したら、次は飾り付けの作業に移ります。
濾し器で押し出されると、花のように広がる色とりどりの生地。箸で少しずつつまみ、先ほど作った土台の上にふんわりと重ねていきます。最後にかわいらしい花の形の羊羹を添えれば、可憐な練り切りの完成。簡単ではありますが、センスの問われる作業です。
体験のあとは、お待ちかねの試食タイム。自分で作った和菓子を味わうひとときは、格別のおいしさです。添えられている細い木の菓子切りは、「黒文字(くろもじ)」と呼ばれる道具。クロモジの木から作られており、爽やかな香りと抗菌作用があることから、古くから和菓子のお供に使われてきました。
急須の蓋が少しだけずらしてあることにも注目。茶葉が蒸れすぎるのを防ぎ、お茶本来の香りや風味を保つための工夫です。おかわり希望であれば、二煎目も無料で淹れていただけるのだそう。美味しい和菓子とともに、本格的なお茶の時間がゆったりと楽しめます。
店内には、日暮里繊維街を意識したミシンや ボタンを用いたかわいらしいギフトボックスも。
お茶のラインナップはつゆひかり(緑茶)、ひぐらしほうじ茶、かごしま紅茶と3種類。茶葉はいずれも荒川区内にある若葉園(三河島)から、和菓子と相性の良いものを仕入れています。大福などに使われるフルーツは、同じく荒川区内のフルーツみかみから。地元のお店とのつながりを大切にしており、「地域に根ざした和菓子店でありたい」というEDO USAGIの思いが随所に感じられます。
うれしいサービスとして、試食時にはお店オリジナルのフィナンシェまたはどら焼きを1ついただけます。今回は、狭山茶クリームを使用したどら焼きをチョイス。上品なお茶の香りとほどよい甘さが広がり、和菓子を味わったあとでもぺろりといただくことができました。
体験時間は、和菓子作りが約60分、試食タイムが約30分。これだけの充実した内容で、参加費はなんとおひとり2,000円です。親子で参加しても2,300円という、うれしい料金設定。今後の開催スケジュールは、店頭や電話のほか、InstagramのDMでも問い合わせ・予約が可能ですのでぜひ気になる方はチェックしてみてくださいね!
先ほど作った妖怪フルーツ大福は、 かわいらしい専用ケースに入れてお持ち帰り。
これまでの参加者からは、「もともと妖怪フルーツ大福のファンだったので、自分で作れてうれしかった」「また参加したい」「今度は別のメニューにも挑戦してみたい」といった声も。和菓子の魅力に触れながら、作る楽しさと食べる喜びの両方を味わえる、満足度の高い体験内容でした。
妖怪フルーツ大福は、季節ごとに登場する限定メニューも魅力のひとつ。定番のいちごやあんずに加え、夏にはパイナップルやアメリカンチェリーなどが登場します。
食品サンプル各種 ¥1,200(税込)
アメリカンチェリーは、片目が星になったロックテイストのデザインで、思わず写真を撮りたくなるかわいさ。秋にはナガノパープルや栗を使った大福が登場するほか、クリスマスにはサンタ、節分には鬼など、季節のイベントに合わせた限定バージョンも販売されています。
訪れるたび新しい妖怪に出会えるのもEDO USAGIならではの楽しみ。お気に入りの妖怪を探しに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
暑い夏にぴったり!純氷で作るかき氷
いちごかき氷 ¥1,200(税込)
店内には2名掛けのテーブル席が5卓あることから、カフェとして利用することも可能。今回は、そんなイートインスペースで味わえる、夏にぴったりの限定メニューも併せてご紹介します。
不純物を取り除いた透明度の高い「純氷」を使用したかき氷は、口に入れた瞬間にすっと溶けるような口どけ。それでいて、氷ならではの食感もしっかりと楽しめます。一番人気の「いちごかき氷」は、たっぷりのいちごを使った贅沢なメニュー。甘酸っぱくフレッシュな味わいの自家製シロップにまろやかな練乳クリームが加わることで、いちごの風味がより一層引き立ちます。
器の底に沈む黄金色の和菓子は、寒天と砂糖を合わせて作った「錦玉(きんぎょく)」。やさしい甘さとぷるんとした食感が、かき氷のアクセントになっています。和菓子職人が手がけるEDO USAGIならではのひと工夫。最後のひと口まで飽きることなく味わえました。オリジナルのうさぎ型クッキーやミニ妖怪、ドライいちごをトッピングした見た目のかわいらしさも魅力。溶ける前の撮影もお忘れなく…!
このほか、EDO USAGIこだわりの茶葉を使用した「お茶氷」も人気。いずれも10月頃まで販売予定とのことですので、和菓子店ならではの工夫が詰まったひんやりスイーツを、ぜひ味わってみてください!
「和洋菓子 EDO USAGI」とは
和洋菓子 EDO USAGIの母体となるのは、創業70年を迎える老舗土産問屋「株式会社大藤」。2005年に和菓子店「江戸うさぎ」として誕生し、2022年7月に店舗をリニューアルしました。イートインスペースを備えた「和洋菓子 EDO USAGI」として新たなスタートを切ったEDO USAGI。2025年には、創業20周年を迎えています。
鳥獣戯画を思わせる愛らしいうさぎが、お店のキャラクター。現在、店頭では商品を購入した方に、記念のオリジナルステッカーをプレゼントしています。うさぎは、ぴょんぴょんと跳ね上がる習性から、「飛躍」や「向上」の象徴とされています。商品を召し上がったお客様にもさらに飛躍していただきたいという願いが、このうさぎには込められているそうです。
通りを眺めながらひと休みできる表のベンチ席はワンちゃん連れのお客様にも人気。大きな窓越しには職人さんが和菓子を作っている様子を見学できます。
店内に飾られた妖怪フルーツ大福の食品サンプルは、お客様からのリクエストをきっかけに誕生したもの。お店の前にはガチャガチャも設置されており、思わずコンプリートしたくなるかわいらしさです。
また、併せてご紹介したいのがEDO USAGIから歩いてすぐの場所にある、オイシイミライマーケット。株式会社大藤が手がけるお土産問屋で、現在は熊本地震の被災地支援としてチャリティー販売を実施しています。対象商品の売上は全額義援金として寄付する取り組み。EDO USAGIご利用の際は、併せてお立ち寄りください。
4年前と変わらぬ笑顔で迎えてくださったのは、前回の取材でもお世話になった製菓小売部の森田さん。そして和菓子作りを丁寧に、そして楽しく教えてくださった製菓小売部の石和田さん。お二人のあたたかな人柄とやさしい笑顔のおかげで、終始和やかな雰囲気の中、和菓子作りを楽しむことができました。
体験教室の開催日や詳細は、EDO USAGIのInstagramでチェック!暑い夏は、涼しい店内で和菓子作りやひんやりスイーツを楽しんでみませんか。
和洋菓子 EDO USAGI
公式Instagram
住所:東京都荒川区西日暮里2-14-11
電話番号:03-3891-1432
営業時間:11:00-16:30
定休日:水曜・日曜
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店内には、日暮里繊維街を意識したミシンや
ボタンを用いたかわいらしいギフトボックスも。
先ほど作った妖怪フルーツ大福は、
かわいらしい専用ケースに入れてお持ち帰り。
食品サンプル各種 ¥1,200(税込)
いちごかき氷 ¥1,200(税込)