
②革職人shiroから学ぶ、本物のモノづくり
小中学生が「起業」を体験!
このたび荒川探訪が訪れたのは、サンパール荒川で開催された「あらかわ小中学生起業家育成ワークショップ」。
荒川区在住・在学の小学4年生から中学3年生までを対象に、商品やサービスの企画からモノづくり、販売方法までを実践的に学ぶワークショップです。
会場には、「起業家って? 困っている人を笑顔にする人。」という言葉や、「売れる商品・サービスを作るには?」といった、ビジネスについて考えるためのヒントがずらり。
「おまけをつけたらどうなる?」「小さくしたらどうなる?」「まねしたらどうなる?」など、さまざまな視点からアイデアを膨らませていきます。さて、参加者たちはどんな商品を生み出すのでしょうか?


「こんな商品があったら?」自由なアイデアが続々!
まずは、革製品を作る際に出る「革のハギレをどう活かすか」をテーマに、商品やサービスのアイデアを考えるところからスタート。
「どんな商品にする?」「誰に使ってもらう?」「どんな特徴がある?」など、一人ひとりが思い思いのアイデアをワークシートに書き込んでいきます。会場をのぞいてみると、思わず「なるほど!」と驚かされるユニークな商品もありました。

ある参加者が考えていたのは、なんと「寝不足にさせる枕」。枕の中に細長く切った革を沢山入れてあえて寝心地を悪くし、その日は寝不足に。でも、「1日寝不足になれば、次の日はぐっすり眠れるから!」という発想から生まれた商品なのだそう。
さらに、「何日も使ってはいけない」という注意点まで考えられていました。その理由を聞くと、「寝不足になりすぎると健康に悪いから」とのこと。商品そのもののアイデアだけでなく、実際に使う人のことや使用上の注意まで考えていることに驚かされました。
自由な発想からアイデアを膨らませ、「誰に、どのように届けるのか」まで考えていく参加者たち。それぞれの個性が表れた商品が次々と生まれていきます。

アイデアを「形」にする、モノづくり
面白いアイデアが生まれても、それだけではまだ「商品」にはなりません。実際に誰かの手に届けるためには、アイデアを形にするモノづくりの技術も必要です。
そこで今回、モノづくりのゲスト講師として参加したのが、荒川区西尾久に工房を構える革製品ブランド「shiro」代表の矢倉龍一さん。shiroが手掛ける「未来に残せるAnniversary shoes」や「mini wallet」は、荒川区のモノづくりブランド「ara!kawa」の認定商品にも選ばれています。地域に根ざしたモノづくりを続ける矢倉さんから直接教わりながら、今回は参加者たちも革製品づくりに挑戦します。
革職人shiroと一緒に、革製品づくりに挑戦!
今回用意されたのは、キーケースやコインケース、靴べらなどの革製品。参加者は好きなアイテムや革を選び、職人から作り方を教わりながら、一つひとつの工程を進めていきます。
革をきれいに仕上げるためにコバを整えたり、表面を磨いたり。さらに金具を取り付ける工程では、専用の道具も使用します。金具と革の穴を合わせ、専用の工具をセット。位置がずれないように確認しながら、ハンマーで数回たたいてしっかりと固定していきます。
普段なかなか触れる機会のない道具を使う作業に、参加者たちの表情も真剣そのもの。少しずつ革が製品の形になっていく過程を、自分の手で体験していきました。職人が普段行っているモノづくりの一端に触れられるのも、今回のワークショップならではです。

荒川のモノづくりから広がる、新しいアイデア
「こんな商品があったら面白い!」という自由な発想から始まり、自分の手でものを作り、さらに「誰に、どう届けるか」まで考えた今回のワークショップ。
アイデアだけでも、モノづくりの技術だけでも、一つの商品を誰かに届けることはできません。
使う人を想像し、アイデアを形にし、その魅力や届け方を考える。今回の体験には、「ものを売る」「仕事をつくる」ためのさまざまなヒントが詰まっていました。荒川区で活躍する職人とのモノづくり体験を通して、「起業」や「ビジネス」を身近に感じられる一日となりました。
モノづくりの街・荒川の地域情報サイト「荒川探訪」では、荒川区の気になる情報をご紹介しています。
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