このたび、荒川探訪が取材に訪れたのは、本格的な指輪作りが体験できる「浅草彫金工房」。工房の母体となるのは、創業48年のジュエリー会社です。長きにわたって大手ジュエリーブランドからの製造を委託。通常時はプロの職人さんたちが作業をする工房内で、誰でも世界にひとつだけの指輪が作れます。今回は、荒川探訪スタッフ2名が実際に指輪作りを体験!それぞれの好みにあった、かわいらしい指輪が出来上がりました。
工房の一角で!
オンリーワンの指輪作り
浅草彫金工房が今の場所に工房を開いたのは2019年のこと。もともとは新宿や中野坂上を拠点としていた会社でしたが、体験の需要が増えたことにより町屋に工房を開設しました。当時は浅草エリアでの開業を考えていたことが名前の由来。現在では駅から徒歩7分ほどの閑静な住宅街の中、作業場の一角を土日祝のみ体験スペースとして公開しています。工房を訪れるのは、ブライダルリングを作りに訪れるカップルや自由研究を目的としたお子さんなど実にさまざま。天候に左右されずスケジュールが組めるので、お休みの日のお出かけ先にもぴったりです。
こだわりを追求!
素材選びから仕上げまで
¥3,300~(税込) 完成後はかわいらしい袋に入れて、即日持ち帰り可能。 ※リングの形や幅、素材によって料金が変わります。
工房に入室したら、まずはサンプルを見ながら「手作り加工注文書」に記入。素材は主にシルバーとブラス(真鍮)の2種類から選べます。ブラスは金よりも手頃な価格で入手しやすいことが最大のメリット。お値段以上の高級感と、加工のしやすさが人気です。結婚指輪コースをご希望の方は事前にお問い合わせを!金やプラチナを利用した、高品質の指輪が作れます。
下から2段目、左から槌目・白樺・モザイク。 選んだテクスチャーによって使用する工具も異なります。
素材を選んだら、1.5mm~5mmの4種類の中から、理想の幅を選びましょう。鏡面のような輝きのものからハンマーで目をつけた表情豊かなものまで、テクスチャ―(表面の仕上がり)と併せてイメージを膨らませます。荒川探訪スタッフは、それぞれ3mm幅の槌目とモザイクをチョイス!2通りのテクスチャーを掛け合わせたハーフ&ハーフや、指輪自体の形に動きをつけたウェーブ状のデザインもできるそうですよ!
出来上がりのイメージが完成したら、指輪を付けたい指のサイズをリングゲージでチェックします。このたび、スタッフ2名が選んだのはなんとふたり揃って親指!指輪を着ける場所にはそれぞれに異なる意味が込められており、親指につける“サムリング”には、強い意志や信念を貫くといった意味合いがあるのだそう(諸説アリ)。集中力を高めるインデックスリング(人差し指)に、自分らしさを発揮するピンキーリング(小指)など。ぜひ今のご自身に合った指輪を手に入れてくださいね!
素材やサイズが決定したら、エプロンを装着し(レンタル有)実際の作業へと移っていきます。はじめに手渡されるのは指輪のサイズを拡張するための器具、リングストレッチャー。好みのテクスチャーに応じたハンマーで叩いていくことで、ご自身の指のサイズまで広げていきます。カンカンとリズミカルにハンマーを打つ作業はストレス解消にもうってつけ!?お次は、指当たりをよくする工程へと移ります。
片手で指輪を台の上に固定したら、スティック状のやすりを指輪のエッジにかけて削っていきます。体験用にも一流の器具を貸し出していることが浅草彫金工房のこだわりのひとつ。女性にはネイルを傷つけることのないようにと指サックも用意されています。お次は、粗さの異なる数種類のサンドペーパーで。打った時に生じたバリ(ギザギザやトゲのこと)を削ることで、装着時の指当たりがなめらかになるそうです。
ご希望の方は指輪の内側にお名前やメッセージを入れることも可能。左手のバーで指輪をセットしたら、右手の削り機をアルファベット型に沿って慎重に動かします。一文字一文字手作業で削っていくので集中力が必要。右手の力が入りすぎると刃先が滑ってしまい失敗のもとに、左手の操作を誤ると字と字の間に余分なスペースが入ってしまいます。今回スタッフは、それぞれ自身のイニシャルと“ARAKAWA”の文字にチャレンジ!彫った後はマイクロスコープできちんと彫れているかをチェックします。
強い力がかかるので、 指輪を片手でしっかり押さえておくことが重要。 今回体験中のスタッフは、 作業中に指輪を飛ばしてしまい大慌てでした! (捜索した結果、エプロンのポケットに入っていました。)
お次は、研磨機を用いて指輪を磨いていく作業。フットベダルを踏んで手際よく細部を綺麗にしていきます。歯医者さんが治療の際に使うような本格的な機材。ヘッドの部分を付け替えながら削っていくと、先ほどまでくすんでいた指輪がキラキラと輝きを帯びていくのがわかります。作業に慣れてくると、気分は熟練の職人さん。最後には照りを出すための粉をつけて仕上げていきます。
熟練の職人さんが使用していた作業台。 角がこのように削れているのは、 指輪をひっかけ作業をしやすくするためだそうです。
これだけで終わらないのが、浅草彫金工房のすごいところ。職人さんが細かい箇所の仕上げ磨きに用いる“超硬ヘラ”というアイテムを用いて、最後の仕上げをしていきます。先端には滑りをよくするための石鹸水を着けて。小指をかけてぶれないように持つのが上手に磨くコツだと教えてくださいました。指輪ひとつにかかる作業時間はおよそ1時間半。大手のジュエリーブランドも採用している“ナノコーティング”で仕上げをしたら、世界にひとつだけの指輪の出来上がりです。即日持ち帰りができるのも嬉しいポイント。ミル打ちなどの特殊な製法やダイヤなどのオプションをオーダーした場合のみ、オプション代金と後日ご自宅に郵送するための送料が別途かかります。
職業柄指輪を着けることができない人は、 チェーンを通してネックレスにするのもおすすめ。 四角や六角形などの変わり種もあるので、 ぜひ工房でチェックしてみてくださいね!
作業中は、思い思いの写真撮影を楽しんで帰る人も多いのだとか。カップルでペアリングを作っている様子は、結婚式で流すムービーの素材としても最適ですね。工房には、出来上がった品を置いて写真を撮るための台座などのアイテムも用意。工房での素敵なひとときを、ぜひ記録に残していってくださいね!
他所ではできない、
本格的な体験を!
この度インタビューおよび指輪作りの講師を務めてくださったのは、熟練の技と豊富な知識を誇る、代表の田邉昌範さん。自らお客さんの要望をくみ取ることで、満足度の高い制作体験を提供しています。荒川は下町ならではの距離感や気さくさが魅力。突然、指輪を磨いてくれないかなどといった具合に飛び込みで訪ねてくる方もいるそうですよ!
浅草彫金工房の一番の強みは本格的な工具の充実度。お客さんの「やりたい」「作りたい」を自在に叶えられることが自慢です。情報やモノがあふれる時代。低価格のアクセサリーが出回ることにより、かつてのようにジュエリーを求める人も激減してしまいました。職人さんの数も減りつつある今、ここまで本格的な体験ができる工房は極めて希少。刻印を含む細かい作業までを、すべて自分の手でできるというのが最大の魅力です。リピーターも多いという浅草彫金工房。なるほど実際に作ってみると、次はこんなものが作りたい!と、次なるアイデアも生まれてきます。回数を重ねてチャレンジすることで腕前もアップ?!重ね付けや、大切な人へのプレゼントにもおすすめですよ。
現在、指輪作りの体験プランは完全予約制。近年では訪日客からの問い合わせも増えているようです。ホームページから予約サイトにアクセスし、ご希望の日時でお問い合わせを。次のお休みは、一生の思い出に残るような、素敵なアイテムを作りに行きませんか?
浅草彫金工房
営業時間:10:00~19:30 (土日祝のみ)
TEL:03-5937-5676
住所:東京都荒川区荒川4-32-7
ホームページ:https://asakusa-chokin-kobo.com/
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